
イベントの概要
昨今のシステム開発では、スクラム開発や学習する組織など従来のトップダウン経営ではなく組織力、チーム力を底上げすることで価値を生み出すという自律型組織という考え方が主流となっています。自律型組織を作るためには、メンバー間のコミュニケーションを通じて心理的安全の醸成や価値観の共有などが必須となっており、そのプロセスが非常に大事であると考えます。そのようなコミュニケーションが求められる中で、ファシリテーションというものに大きな可能性を感じています。
実際、ファシリテーションが使われる場面は多岐に渡ります。 スクラムイベント、チームイベント、ワークショップ、様々なふりかえり、などなど大小様々な場面でファシリテーションが必要とされます。
本イベントでは、ファシリテーションを実際にやってみてぶつかる壁や難しい場面に直面することで、さまざまな気付きや学びが得られ、現場で活かせるファシリテーションを身につける事を目的としています。 また、ファシリテーターの意図開きや参加者同士のフィードバックを行うことでより多角的な視点でファシリテーションについて学べる機会にしたいと思っています。
引用:
イベント参加の背景
- チーム開発を進める中でチームとしての認知形成が重要だと思っている。
- そのためにはいかにメンバー間のコンテキストを醸成していくかが重要だと思っている。
- そのためにチームを有機的に醸成できるファシリテーションが重要だと思っている。
ファシリテーション実践
1回目シチュエーション:チームのコミュニケーション活性化施策を考えよう
自分がファシリテーションするつもりで事前準備(15分)
会議の事前準備の経験がほとんどなかったことに気づきました。
まず25分という会議時間に対し、タイムスケジュールの検討から始めました。
ただ、それだけでは効果的に場が流れる想定ができず、原動力となるチームの目的が必要となることに気がつきました。
その上で、目的は個々人の目的ではなくチームで認知が揃った目的であることが重要と考えました。
加えて、自分がこの場を最悪にするとしたら、どういった状態だろうと考えたら、自分自身が最強の一手を提示して押し切ることでした。
そうならないように、皆の意見をすりあわせてチームの満足するゴールを目指せたらと考えることができました。
そして、目指すべきは完璧な施策よりも、持続可能なチームの活性化に対する共通の目的意識であると思いました。
後だしですが、TRYを考えることよりも、チームの課題感のすりあわせを重視するふりかえりと一緒と気がつきました。
もしかしたら、このような事前準備をしなくても、同じファシリテーションができたかも知れないとは思いつつ、できない可能性ももちろんあるし、できなかった時に個人的な後悔はあるだろうし、何よりその場の参加者のもしかしたらより良い時間を過ごせたかもしれない可能性を奪う結果にもなると気づきました。
そのために事前準備のために個人の時間を使うことはファシリテーションする人間にとって重要な仕事であると思いました。
会議(25分)
なんとじゃんけんに勝ち続け、1回目のファシリテーターの座を頂戴しました。
皆々様ありがとうございました。
このような研究会に参加されている方たちだからこその有機的な場になった気がして楽しかったです。
ふりかえり(20分間)
会議が終わってから、具体的な発言をし過ぎたことに反省をしていましたが、自分で気になるほど人は気にはならないという気づきを得ることができたことが大きかったです。
そこで萎縮するぐらいなら、意識しない方が良い気もしました。
また、進行の補正を入れてくださった方からは、改めて場の進行はファシリテーターだけの仕事ではないことに気づきました。
極論、下手なファシリテーションでも、それがきっかけに場が機能して価値ある時間にすることができれば、それも効果的な選択肢のひとつになるのではと思いました。
自分の強みの再確認ができたことも嬉しかったです。
また、ファシリテーターとしての物理的なふるまいの重要性も改めて実感できました。
時計が確認できる場所でファシリテートする。書いた付箋は皆が見れるようにする。
当たり前だけどできていませんでした。
ただ、それは価値を実感できていなかったからで、見づらいよ、というフィードバックを頂いたので、それが経験となって今後意識していけます。
そうした意味合いでも、やっぱり実践は重要。
2回目シチュエーション:コミュニティ主催イベントのテーマとメインコンテンツを決めよう
自分がファシリテーションするつもりで事前準備(15分)
最初に、1回目と同じ時間や場の設計では会議のゴールに至れないことが想定できました。
一概に会議と言ってもその種類は様々であり、事前準備の重要性を更に気付くことができました。
今回、会議の目的である企画書がどういったものか分からず、以下のような進行を考えていました。
①企画書に書く必要事項のすりあわせ(テーマ、メイントピック、他に何か必要?)
②我々がどういったコミュニティであるかのすりあわせ
③②の内容を①当てはめていく
①をプロダクト開発におけるアーキテクチャと考えると、チームで調べて自分たちのものとした方が良いかを悩みました。
ただ、25分という会議の時間設定から、本当に集中したいのが②③と考えると、①には時間を使わず、事前にファシリテーターが調べた/定義したものを提示して、時短する手段を取っても良いと思いました。
そこで、改めてファシリテーターはタイムボックス内で会議のゴールに対する価値を最大化することを主な関心事とすべきと気づきました。
また、②については収束が求められると思っていました。
そこをどう実現していくかは実践しながら考えようと思っていましたが、
果たしてそれでうまくいったのか。
会議(25分)
小泉さんのファシリテーションに撃たれました。
ゴールに対する主体性を感じ、そのためにどうすれば良いかを常に考えながら進めるファシリテーションに、ボールを持って走る力強さを感じました。
また、目的と形式でそれぞれ置かれた付箋から、相互の関係が見えてきたときに議論が立体的になったように感じました。
その関係性を提示し、参加者の視野を広げられるのは、凄すぎました。
それを体験できただけでも、大きな価値があったと思っています。
ふりかえり(20分間)
会議が始まる際のファシリテーターとしてのあいさつや、自己紹介について、
最初こそテンプレとして感じつつ、それが効果を発揮することに気づきました。
場の始め方について改めて重要であると気付くことができました。
小泉さんにフリーレン完走した旨お伝え出来て嬉しかったです。
感想
イベントを通して大きな学びが多くありました。
- 会議に対する設計やシミュレーションの重要性
- ファシリテーターは気負い過ぎない方が良い
- 場の進行はファシリテーターだけで実現することではない
- ファシリテーターとしての物理的な作法の重要性
- 参加者の頷きも相槌も会議での発信となりフィードバックになる
- 会議が楽しいことはとても重要
- ファシリテーターと一緒にファシリテーションの検討の時間をもって実践をもとにふりかえりすると楽しそう
とてもとても大きな体験となりました。
しょっちさん、gaoryuさん、交流させて頂きました皆様ありがとうございました。
補足
gaoryuさんの蔵書整理で頂いた一冊。嬉しすぎます。
