会社の中で使えるファシリテーションスキルを向上するための研究会 #5 に参加しました。
今回は、パネルディスカッションやOSTを通じて、ファシリテーションそのものだけでなく、場の設計についても多くの学びを得られました。
イベントに参加した感想をまとめます。

イベントの概要
昨今のシステム開発では、スクラム開発や学習する組織など従来のトップダウン経営ではなく組織力、チーム力を底上げすることで価値を生み出すという自律型組織という考え方が主流となっています。自律型組織を作るためには、メンバー間のコミュニケーションを通じて心理的安全の醸成や価値観の共有などが必須となっており、そのプロセスが非常に大事であると考えます。そのようなコミュニケーションが求められる中で、ファシリテーションというものに大きな可能性を感じています。
実際、ファシリテーションが使われる場面は多岐に渡ります。スクラムイベント、チームイベント、ワークショップ、様々なふりかえりなど、大小様々な場面でファシリテーションが必要とされます。
本イベントでは、参加者のファシリテーションスキルの向上、ファシリテーションスキルの重要性の認知向上を目的としたイベントを開催いたします。
特に本イベントでの注力テーマとしては、「言いたいことが言える場をどのようにして作るか、どうファシリテーションするか」ということをテーマにして、イベントの中で得た知見を現場で使える「普段使いのファシリテーション」が学べる場を目指していきたいと思っています。
イベント後に、同会場にて懇親会を開催します。参加者同士のネットワーキングの場として、是非、ご参加ください!!
引用:
kinto-technologies.connpass.com
イベント参加の背景
- いつもファシリテーションだけでなく、場のデザインについても学ぶ機会を頂いています。
- セッションからの学びだけでなく、対話からの学びがありがたいイベントです。
- 今回ははじめてのスタイル。楽しみです。
パネルディスカッション『テーマ:ファシリテーションで普段意識している事』
メモ
ディスカッション
gaoryuさん:
ファシリテーターがいると会話の中心地になってしまうと感じていた。
第三者として入ると、ファシリテーターに不要な期待が生まれてしまう。
立場が違うとファシリテーションのうえでの姿勢が変わる。
大きく外部からの人、内部で支える人、メンバーとして、と分けられる。
きんちゃん:
外部から呼ばれるときに気を付けること。
直接的な問題解決はできないけど、客観的な立場からは話せる。
重視しているのは意味付け。
会社のゴールと、なぜ自分がいるのかを結びつける。
支える人としても大事にしている。
ナカグチさん:
(きんちゃんに)明るく接して貰える。
話している内容も的確なフィードバックをもらえる。
きんちゃん:
元気づけることは仕事として行っている。
繰り返すと当たり前になる。
gaoryuさん:
振る舞いは意識することが重要。観た人がどう受けるかを意識する。
きんちゃん:
何の目的によって集まる場によってふるまいを変える。
決める場でも、明るい形で行ける場もあるし、固めでいった方が良い場もある。
相手との関係性や、相手の状況によっても変える。
相手のコミットメントを引き出すこともあるし、発散させる場合もある。
主体性を大事にすることもあるし、結論を大事にすることもある。
はじめて声をかけて貰った状況から考える。
外部から行くときは話しやすさ/距離の縮め方を重視する。
ナカグチさん:
話し合いの場は話しやすさが重要。
ぐいぐい行くと話しづらくなったりしないのか。
きんちゃん:
結論、目的次第。
期限・時間決まっているなかでは、ぐいぐいもあり得る。
ナカグチさん:
常に教科書的に皆の意見を引き出すことが重要ではない。
きんちゃん:
プロジェクト型ではぐいぐい行くファシリテーションを使う。
会議の場で決まり切らなそうに見えたら、途中で引っ張ることもある。
チョークトーク
・会社的評価について
評価されようとは思っていない。会社への貢献は実感をしている。
ファシリテーションは成果を出すための、ツール。
学び
ファシリテーターの立ち位置によって大きく変わるイメージを持てました。
外部の人間なのか、内部の土台を支える人間なのか、チームの一員なのか。
目的によっては、場を前に進めるために強めに推進するファシリテーションも必要だと思っています。
ただし、それが成立するのは、後から共通認知を補い、納得を支えられる内部の立場だからこそではないかとも感じました。
その意味で、単に「その場で決める」だけでなく、「決まった後にどう認識をそろえるか」まで含めてファシリテーションなのだと捉え直しました。
外部の人間は関与できる時間が短くなるため、その中で何を達成するかはより難しくなるイメージを持てました。
また、ファシリテーションが直接的な利益を生む役割では無いと考えた時、そこに対して意識をできるのは一定安定した組織なのかもとイメージしました。
チョークトークからも自分にはない気づきを頂きました。
OST説明 + テーマ出し

この場は学びと貢献のためにできている。
テーマ:ながら会議できる?

テーマ出し背景
今、子育てエンジニアリングMeetupという子育て中のエンジニアが集まるコミュニティを立ち上げたいと動いています。
https://kosodate-engineering.connpass.com
オフラインでの子連れOK、途中参加・途中離脱OKの交流の場を考えています。
OSTをひとつのコンテンツに考えていますが、そうしたときに、どうしても「ながら」が必須になると思っています。
果たして場として成立するのかをもっとイメージを持ちたくてテーマを出しました。
学び

参加してくださった皆さまありがとうございました。
多くの学びを得ることができました。
「ながら」が許容されるか否かは以下がかかるイメージを持てました。
・参加者のその場に対する関心の度合い
受け身な姿勢での「ながら参加」と、積極的な姿勢での「ながら参加」には大きな違いがある。
・その場に求められる内容
何かを決める場と意見を発散させる場でも、ながらの許容度が変わるイメージを持てました。
発散させる場では、ながらは大きな課題にはならない。
そして、発散の場においては、付箋が話題をプロットすれば場は持続できる。
途中離脱した人の意図はその場に残されるし、途中参加した人もその場に追い付きやすい。
また、そのようなことが前提とできる場のデザインと、グランドルールが重要とも思いました。
私たちは途中離脱も途中参加も大事に扱うことを前提とし、そうした方が困らないように場を設計する。
現在、6月頃に第0回の場を設ける予定をしています。
想像だけでは追い付かない要素が多く、とりあえず小さく実験してフィードバックを得たいと思っていました。
それでも、その場をどうやって迎えるかを悩んでいました。
今回のOSTで自分では見えない視野からの情報を得ることができました。
参加してくださった皆さま、貴重な学びをありがとうございました。
懇親会
ファシリテーション研究会の懇親会の良さは、少し前まで他の卓で盛り上がっていた内容を共有できることだと思います。
今回も自分が参加できなかったテーブルからも多くの学びを得ることができました。
興味深かったことはファシリテーションスキルの伸ばし方でした。
個人的にはフィードバックが一番重要なんじゃないかと思います。
ファシリテーションがその場の関心の中心でない限り、ファシリテーションがふりかえりに上がることは少ない気がしています。
だからこそ、フィードバックはとても貴重と思っています。
自分の進行がどう見えていたのかを、外部の視点から捉えられるようにしたいです。
感想
今回もファシリテーション研究会に多くの学びをいただきました。
最近では議論の場に対する推進以外にも、場の設計やその場に対する意味・意義付けのような部分でも学びを頂いています。
特にこのイベントの運営や進行自体にも学びを頂いています。
いつも貴重な体験をありがとうございます。