読書メモ。2025年9、10冊目。
『マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん』Vol.1,2を読んでの感想となります。(2025/2/5記載)
本の概要
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マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.1
ソフトウェアテストのやり方や技法、用語をマンガでわかりやすく説明するマンガです。
実際に作者経験を活かし、実務でどのように考え、使っていくのかを紹介しています。
この本はソフトウェアテストの会社(部署)に入社したばかりの人の教育用に描いています。
この本が部署に置いてあり、新しく入った方がいたとき、
「はい、この本に目を通してみて」
と読んでもらえると
「テストってこういうものなんだ。大切なんだ。こういう風にやるんだ」
ということが労なくパッとわかる、ということをイメージしています。
また「テストって何」?というようなソフトウェアテストの考え方を知りたい企画者、開発者にもオススメです。
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マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.2
「テスターちゃん」は、ソフトウェアテスト(以下、テスト)の考え方、やり方や用語をマンガでわかりやすく説明しています。加えてさまざまなテスト現場を渡り歩いた作者の経験も散りばめています。テストについて知りたいけどマンガのほうが読みやすい方、テストの本を買ったけど難しい言葉が多いのでもう少しやさしい本が読みたい方にオススメです。
この本の活用方法として、自分でテストの考え方などを学ぶほかに、新入社員さんがいらしたときに「はい、この本にちょっと目を通してみて」と渡すことで共通の基礎や考え方をお伝えする――つまり新入社員さん教育の補助教材とすることもできます。ぜひ、ご活用ください。
テスターちゃんの内容はテーマごとにわかれています。Vol.2から読んでもわかるようになっていますのでご安心ください。
動機
・昔からまんがでわかる7つの習慣的なマンガが好き。なんだったら進研ゼミの広告漫画も好きだった。
・Xきっかけでテスト界隈の初学者向けマンガがあることを知り気になっていた。
・技書博にてお見かけしゲット!!
感想
想定以上に濃度が高く、テストに対する解像度があがりました。
初学者向け=ライトではないことを実感。
重要なことが分かりやすく書かれていて、初学者ではないはずの自分にも大きな学びがありました。
しかも、それをマンガという媒体で伝えるから、伝染しやすいという効用もある気が。
テスターの方に対象を絞らず、ソフトウェア開発者の方でテストに馴染みがない方にはお勧めしたい。
…そして、今更ながら技書博でサインを頂かなかったことを後悔。。
次巻も楽しみにしています。
忘れたくないメモ
- マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.1
- テストの3つ確認の基本
バグの確認、性能の確認、ユーザー視点の確認 - ソフトウェアの動きの確認点
入力、処理、出力、データの保存 - QAが最後の砦と言われる背景
開発も企画も気付かなかったことに気付いて食い止める - 探索的テストのサイクル
経験と知識をもとに、学習⇒テスト設計⇒テスト実行⇒分析⇒学習…のサイクルを回す - 早い段階での確認の重要性
問題は気付くのが遅れれば遅れるほど修正に手間がかかる - 仕様の明瞭化
抽象度の高いものを纏め、考えることを通し、隠れているものが見えてくる - テストの役割
リスクを伝えるという役割もある
- テストの3つ確認の基本
- マンガでわかるソフトウェアテスト入門 テスターちゃん Vol.2
- チェッキングとテスティング
仕様通りになることを確認するのはチェッキング、何か新しい情報を探しだすのはテスティング - 品質とは
品質とは誰かにとっての価値である。(ワインバーグ)
品質保証とは誰かの価値を約束すること。 - 抽象化
抽象的な話は本質的な話。具体的な話から「キモ」の部分を抽出する。
どうやったら自分たちのところに適用できるか考える。
エッセンスが忘れ去られ方法だけが残ると、形骸化する。
- チェッキングとテスティング