幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』を読んで 〜 偏見を剥がしエゴを飛ばす

読書メモ。2025年1冊目。
『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』を読んでの感想となります。(2025/1/2記載)

本の概要

本書は、技術系マネージャーとそれを目指すエンジニアに向けて、IT業界の管理職に求められるスキルを解説する書籍です。テックリードからCTOになった経験を持つ著者が、管理職についたエンジニアが歩むキャリアパスについて段階をおって紹介します。インターンのメンターから始まり、テックリード、チームをまとめるエンジニアリングリード、複数のチームを管理する技術部長、経営にかかわるCTOやVPと立場が変わることによって求められる役割について、それぞれの職務を定義しながらくわしく説明します。
さらに管理職の採用や評価、機能不全に陥ったチームの立て直し、管理職についてからの技術力の維持など、様々なハードルを乗り越えるための考え方やテクニックを多数紹介。技術系管理職の全体を視野に入れ、各段階で必要なスキルを学ぶ本書は、マネジメントのキャリアを志すエンジニア必携の一冊です。

引用:

www.oreilly.co.jp

動機

・『ソフトウェア・ファースト』での及川卓也さんの大絶賛で気になったのが発端。
・年齢重ねるごとに開発のリード、マネジメントを担当することが増えてるけど、自分でも役割を明瞭化した把握ができていない。
・今後エンジニアリング・マネジメントにおいて安定した活躍をしたい。

書き留めたメモ

  • 1on1について
    人間的なつながりを作るために行う。
    現状確認のための会議とせず、検討が必要な内容を話し合う定期的な場とする。

    これは気を付けていることのひとつ。
    昔、自分がしていただく側として、完全に儀式としてだけ開かれる1on1があって、あれは意味がなかった…

  • フィードバックについて
    フィードバックは、定期的なタイミングを待たず行うべき。
    自身で気付けない悪い習慣や失敗に対するフィードバックを行う。
    基本的に、褒めることは人前で行い、叱ることは1対1で行う。

    忘れてはいけないこと。何度でも自分に補正をかける。

  • テックリードについて
    エンジニアとしての実力だけじゃなく、コミュニケーション、優先順位の判断、プロジェクトに対する熱意などリーダーシップが求められる。
    「技術面での貢献」と「チーム全体のニーズへの対応」のバランスが求められる。

    ひとりが長期にわたってつく職位ではなく、チームの変化や進化に応じてさまざまな階級のエンジニアが引き受けられる属人化しない役割とする。

    昔、ウォーターフォール型の新規開発案件では、アプリケーションアーキテクチャを決定するアーキテクトという役割があって、テックリードに対して、ずっとそのイメージでいましたが、誤解していました。
    アーキは進化をし続けるし、設計は属人化すべきではない。

  • 人の管理について
    管理者はメンバーひとりひとりに多大な影響を及ぼす。
    直属の部下との関係の構築、定期的な1on1、フィードバック、各メンバーの成長に対する牽引を行う。
    優れたリーダーは任せ上手。放任ではなく委任を行う。

    ともすれば自分が何をしたらいいのか分からず、放任になりがちなので気を付けたい。

  • チームの管理について
    メンバーの意思決定がチーム全体や会社全体といった広範なコンテクストとの間でバランスが取れたものであることを確認する。
    すべての認知負荷の要因からチームを守るのではなく、対象に追ってはチームを巻き込みコンテクストに対する理解を促進する。
    コンテクストの把握は、チームが適切な判断を下すのに役立つ。
    管理者に与えられているのは自ら決定を下す権限ではなく、チームによる意思決定を主導する権限。

    チームの管理、ではなく、チーム成長の促進と捉えないといけない。

  • 複数チームの管理について
    評価される側が評価に影響する悪い情報を自ら話しに来ることを期待してはいけない。
    1on1やチームとのランチを行い、課題のヒアリングを継続する。
    マネジメントは文化に根差した仕事であり、自組織の文化を育む責任を負っている。

    今自分は2つの開発チームに所属する10名程度のメンバーと1on1をしているけど、おそらく15人ぐらいになると大変になる想定。
    そうなった場合にどう推進していくか。

  • すごい上司について
    話し合いに自分自身のエゴを持ち込まず意見の相違や争いを解決する名人。

    毎日の娘との悪戦苦闘で反省し続けているやつ。

まとめ

今自分自身が該当するのは6章に少し足がかかっているぐらい。
そのうえで、最後まで学びとなる1冊でした。
特にテックリードに対しては誤解もあったため、改めて整理ができました。

ブリリアントジャークについては、懐かしさがありました。
個人的に今までそうした類の人との案件で育てられた部分も大きいと思っており、
いかに一緒に共通の目的に向かって動けるかだと思っている部分があります。

昭和生まれのウォーターフォール育ちの因果か、マネージャーに対して剛腕トップダウンのイメージが染みついてしまっているけど、少しずつでも剥がしていかないといけないなと思っています。
そして、最後のすごい上司の記載に、最近反省しまくっている色々が含まれていました。
エゴに流されないためには、オーナーシップを持てる目的と健康な生活が大事。

自分の立場が変わるタイミングで読み返したい1冊でした。

備考

ここでの及川さんのお話も好きでした。

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