幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

第十三回技術書同人誌博覧会に出展します

第十三回技術書同人誌博覧会に出展します。

第13回技術書同人誌博覧会に出展するエンジニア、幡ヶ谷亭直吉氏が自身の頒布する3つの技術書の内容を解説した紹介画像です。

2026年5月10日(日)に大田区産業プラザPiO 大展示ホールで開催される、第十三回技術書同人誌博覧会に、幡ヶ谷亭直吉として参加します。
ブースは え-02 です。
今回の技書博では、これまで作ってきた技術エッセイとして書いてきた本に加えて、先日の文学フリマで頒布した短篇集も持っていきます。

技書博について

技術書同人誌博覧会(通称「技書博:ぎしょはく」)は、「技術同人誌」をテーマにした同人誌即売イベントです。2019年7月にスタートし、今では多くの人に親しまれています。
ここでいう「技術」とは、ITだけでなく理工・数学・デザイン・マネジメントなど、幅広い分野を含みます。運営では「自分の信念をもって説明できるものはすべて技術」と考えており、テーマがどんなにニッチでも歓迎します。
本の形式も自由で、小冊子から大作まで、印刷本・コピー本・電子データ・CD/DVD など、どのような形でも「技術書」として参加できます。スタッフによる内容審査(技術かどうかの判断)はなく、基本的にすべての技術を受け入れています(ただし行動規範に示すとおり、法律や常識に反するものは除きます)。
エンジニア文化には「知識を共有する」というアウトプットの精神があります。技書博は、その精神を形にする場として生まれました。初心者からベテランまで、誰でも安心して参加できる温かいイベントです。

引用:

blog.gishohaku.dev

今回頒布する書籍について

本セクションの構成として、日常、AI、DevOps、プロダクト思考の4つの主要テーマを紹介するスライド。

今回頒布予定の書籍は以下です。

  • 『AIという名の伏線回収 極私的インターネット体験』
  • 『作る前に使われ方を考える 極私的プロダクト思考』
  • 『サイロを嫌う 極私的DevOps観』
  • 『日常からの少しの跳躍 極私的奇譚集』

いずれも500円で頒布予定です。

『AIという名の伏線回収 極私的インターネット体験』

gishohaku.dev

技術書典20で初出となった本です。
本書は、AIを「突然現れた新しいもの」としてではなく、1990年代末から続くインターネットとデジタル化の延長線上にあるものとして捉え直す技術エッセイです。

1999年頃のインターネット接続、携帯電話やPHS、掲示板やチャット、ICQのようなコミュニケーション。
カセットテープから配信サービスへ、レンタルビデオから動画配信へ、紙や物理メディア中心だった情報との付き合い方が、どのように変化してきたのか。
そうした個人的な体験と時代の変化をたどりながら、「いま私たちがAIと呼んでいるもの」がどのような流れの中に位置づくのかを考えます。

AIについて真正面から技術解説をする本ではありません。
むしろ、インターネット以後の生活や感覚の変化をたどることで、AI時代を少し別の角度から見つめるための本です。
AIに対して既視感がある方、インターネット黎明期を知っている方、あるいはAI時代から技術に触れ始めた方に読んでいただけると嬉しいです。

『作る前に使われ方を考える 極私的プロダクト思考』

gishohaku.dev

本書は、エンジニアリングへのオーナーシップを取り戻すために辿り着いた、「作る前に使われ方を考える」という極私的なプロダクト思考を主題とした本です。

作ることは目的ではなく、アウトカムを実現するための手段です。
使われ方を無視して手段先行で作ると、不要な実装が増え、継続的な成長が阻害されます。
では、作る人は何を考えるべきなのか。

本書では、「使われ方」を起点に、作る人自身が主体的に考えることの重要性を整理しています。
やらされ作業に辟易している方、作ることに燃え尽きがちな方、開発者としてプロダクトへの関わり方を広げたい方に手に取っていただけると嬉しいです。

『サイロを嫌う 極私的DevOps観』

gishohaku.dev

私が最初に作った技術同人誌です。
DevOpsの理念を手がかりに、現場に潜む「分断」、つまりサイロをどう解消していくかを、極私的な視点から考察した一冊です。

長年、受託開発の現場に身を置くなかで、契約という有期的な関係や、工程ごとに細分化された作業に、どこか違和感を抱いてきました。
その違和感は、DevOpsの考え方、とりわけ「共通の価値に向けてサイロを壊し、協力し合う」という本質に触れたことで、少しずつ言語化できるようになりました。

本書では、自分自身の経験に基づく分断の事例と、それを乗り越えるための気づきをまとめています。
DevOpsに興味がある方、チーム内の分断に悩む方、PMやリーダーとしてチームに壁を感じている方に読んでいただけると嬉しいです。

『日常からの少しの跳躍 極私的奇譚集』

gishohaku.dev

文学フリマ東京42で頒布した短篇集です。技術書ではありません。

2011年から2012年頃に、かつて自分がブログに書いていた文章を抜粋・再編集しました。
売れないミュージシャンだった頃の自分が見ていた、日常から少しだけ跳躍した風景を、一冊にまとめています。

猫の群れに怯まされ、見知らぬ長距離電話に勝手な使命感を抱き、壊れた携帯電話に情を移し、ハンバーグラーメンに翻弄され、豆腐に祈りを託す。
どの話もどこか可笑しく、けれど少しだけさびしさが残ります。

技術書イベントに持っていく本としては少し変わっているかもしれません。
ただ、自分の体験や違和感を言葉にするという点では、これまでの「極私的」シリーズと地続きだと思っています。
技術の本とあわせて、手に取っていただけると嬉しいです。

なぜ技書博に出るのか

今回、はじめての技書博出展ですが、2回目のチャレンジです。

note.com

私にとって、ariakiさんとおやかたさんは大きな恩を感じている方たちです。
私がエンジニアとしてはじめて参加したカンファレンスはオブジェクト指向カンファレンス2024でした。

ooc.dev

そのイベントで、「エンジニアリングを学べるこんなに楽しい場所がこの世界にはあるんだ!」と気づきました。

そして、おやかたさんにははじめて技書博(第十一回)に行った時に、アウトプットの背中を押していただいたと思っています。

何より、私でも同人誌を書けるかもしれないと思ったのは、親方projectの書籍からでした。

techbookfest.org

先日お伺いしたとある企業の本棚に本書が4冊も入っており、「さすが!!」となりました。

なので、私にとって技書博は憧れの地であり、やっと行ける場所なんです。

ブースについて

改めて、私のブースは え-02 です。

休憩などで席を外す時間もあるかもしれませんが、基本的にはブースにいる予定です。
技書博に参加される方は、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
どこかで少しでも引っかかるものがあれば、お手に取っていただけると嬉しいです。