PHPerKaigi 2026 DAY2 に参加しました。
今回はじめてのPHPerKaigi参加でしたが、とても学びの多い時間を過ごすことができました。
イベントに参加した感想をまとめます。

イベントの概要
PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、PHPer、つまり、
現在PHPを使用している方、過去にPHPを使用していた方、
これからPHPを使いたいと思っている方、そしてPHPが大好きな方たちが、
技術的なノウハウとPHP愛を共有するためのイベントです。
今年の開催もオフライン会場を軸とした
オフライン・オンラインハイブリッド開催です。
みなさんのご都合に合う参加方法をお選び頂けます。2026年3月20日(金)〜 3月22日(日)はPHPerたちのお祭りです!
歴戦の勇者みたいな方はもちろん、初心者の方にも、
全てのPHPerが楽しめるイベントです。
スケジュール、空けておいて下さい!
引用:
DAY1参加レポート
学びの多かったセッション
オープニング
昨日に続き素敵なオープニングでした。
主催者と参加者の距離感がすごく近く感じるし、コミュニティの一部として感じます。
カンファレンスやコミュニティが活きていることを感じます。
「通るまでRe-run」から卒業!落ちないテストを書く勘所 by asumikamさん
メモ
さっきまで通っていたテストが通らなくなる。
Re-runすれば解消されるが、フレーキーなテストから卒業しよう。
・なぜFlaky Testを避けるのか
我々はなぜテストを書くのか。開発プロセスを楽にするから。
嬉しい→落ちなくて嬉しい。落ちて嬉しい。
ただ、Flaky Testはどちらにも当てはまらない。
かつ、テストの信頼性を棄損する。
・避けるための勘所
例1:[原因]ソートが固定されていない
対処:ソートを固定化するのが良い。けど、本当にソート順気になる?気にならないなら見ない。
検証観点を調整すると良いテストになる。
例2:[原因]時間・日付への依存
対処:現在時刻に依存しない。フレームワークの時間機能を利用する。
例3:[原因]外部通信への依存
対処:テストダブルを利用する。テストスタブの多用は壊れやすいテストになる。
例4:[原因]テストデータの未整頓
対処:テストごとにデータを消す、トランザクションロールバックをする
解決が難しいFlakyTestもあるが、トライ&エラーが重要。
プロダクトコード、テストコードどちらも見直すことが重要。
・まとめ
Flaky Testに慣れないことが重要。本当に必要な時に失敗することもある。
学び
信頼性の低いテスト。
今はITの遅さでタイムアウトが発生するエラーで苦しめられています。
具体的な施策の話を通じて、割れた窓を交換していく重要性を改めて学びました。
また、そうした行動を率先して実行していくことも大切と気づきました。
大規模ECサイトのあるバッチのパフォーマンスを改善するために僕たちのチームがしてきたこと by プログラミングをするパンダさん
メモ
大規模ECが前提。
セール予約の処理は8年前に作られた。
ショップ数の増加で処理が適応できなくなっていった。
・現状把握・準備・設計
ポストモーテムにより、セール予約機能の問題に、今まで暫定対応されていたが、恒久対応されていないことが分かった。
PJ-アクセルというチームが組成された。
Lookerにより現状の可視化をし、Slack連携で毎日確認できるようにした。
NewRelicで、セールバッチのダッシュボードを作成した。
Meteofall、Playwrightでパフォーマンスの自動検証できるようにした。
アプリケーションコードのみを書き換える判断をした。
・改善サイクル
SELECT のN+1ループを削減。結果はあまり数値が変わらなかった。
推測だけでなく、計測が重要と実感した。
パフォーマンス改善のサイクルを回す。
課題→計測→仮説→実装→計測→デプロイ→計測(→課題→…)
計測は計算すればできる。
やみくもにやるのではなく、自分の仮説が正しいかを確認するために利用する。
AWS SNSへのPublishをBulk化。ネットワークのレイテンシが問題と仮説。
結果、34.8%の速度改善。
価格変更ログへのInsertをBulk化。隠れた場所でn+1でのデータ登録を行っていた。
結果、15.7%の速度改善。
この後ブラックフライデーで、パフォーマンス改善の結果が見えた。
更新する商品数をプロセスごとに均等にする。仕様検討が必要だった。
今までセール予約が1分前までできたのが、5分前までに前倒しした。
ビジネス側のプレゼンにはAIに分かりやすい資料を作って貰えた。
結果、1.6万→2.3万件にスピードアップできた。
1か月半しかない中でやれることはやった。
新年、セール開始予約が約7万件、約5万件。
顧客からの問い合わせなし。インシデントなし。
・まとめ
調査したものの採用しなかったものもあった。
戦略に失敗は戦術で補うことは出来ない。
学び
丁寧な記録の報告に、追体験して学びを得ている感覚になりました。
特に計測に対する「やみくもにやるのではなく、自分の仮説が正しいかを確認するために利用する」という言葉が残りました。
特に動いている最中は夢中になりやすく、トライ・アンド・エラーをすることが目的になりそうなので、より価値ある計測に集中することが重要と学びました。
何より、他にもセッションでは扱われなかった多くの施策はあったと思い、そうしたなかから本流を汲み出し整理し直す価値を改めて感じました。
実際にSQL周りの調査についてお話しを通してもお聞きできて嬉しかったです。
夢の無限スパゲッティ製造機 by きんじょうひできさん
メモ
スパゲッティコードから構造化プログラミングへ繋がっている。
歴史のある話。gotoは構造を無視してジャンプする。
PHPStanでif等禁止をした。
どんなプログラムも根っこは単純。
下まで降りればスパゲッティは生えてそう。
return、やばい。
日常の範囲に染みついた構造から抜け出すと、
当たり前が実は凄いとなる。
いつも何気なく使っているものに対する腹落ちレベルがあがった。
学び
無限スパゲッティ製造機は悪夢だと思います。
ただ、その仕組みをつまびらかにしていくことに大きな学びを感じました。
誰も考えないことは学びの宝庫なのかも知れない。
存在論的プログラミング: 時間と存在を記述する by 郡山 昭仁さん
メモ
Be, Don't do。
パラダイム。物の見方・考え方の枠組み。
プログラミング・パラダイム史:
50sアセンブラ、60s手続き型、70sオブジェクト指向、
世界認知の拡張。それは存在可能か。
見え始めるもの:意味変数 万物流転(卵→幼虫→さなぎ→蝶)
内在と超越
方向性、なりたい自分になる。
Be, Don't do. Being Oriented.
DoingからBeingへの変化。
動詞→名詞、他者が変化→自己が変容、手順の連続→状態の変容、テストによる検証→存在していること自体が証明
哲学者の考えをコードに落としたわけではない。
近いところにいる。世の中の問いを掘り下げていくと存在に行きつく。
何かが気になる場合、そこには存在の定義が足りない。
XUnitは無くなっていくべき。自己証明を目指していく。
自分が表せないものを誰が表すことができるのか。
定義できないとしたら、それはそもそもの課題がおかしいのかも知れない。
学び
プログラミングを捉える上での、はじめての体験・学びでした。
どのように自律した存在を定義するのか。
言っていることが難しい中、難しさを学ぶことができて良かったです。
ルーキーズLT/LT
はじめてのPHPerKaigiのLTに参加し、改めてLTの楽しみ方を知った気がします。
自分の登壇の緊張と、登壇後の解放で集中が途切れてしまいましたが、後で聞き直したいLTが多くありました。
最後の富所さんのLTはそんなことあるというぐらいに笑いました。
【LT登壇】俺の/私の最強アーキテクチャ決定戦開催 ― チームで新しいアーキテクチャに適合していくために
私の担当するプロジェクトで、アーキテクチャ刷新が必要になった際に開催したイベントについて登壇しました。
特にアーキテクチャなど長期的にエンジニアにかかわるものを、一方的に決めるのを避けるために開催しました。
ご静聴ありがとうございました!フィードバックが本当に嬉しかったです。
Xでいただいたコメントにお答えさせてください!
最終的にどうやって決定したのか気になるな #phperkaigi #a
— shogogg (@shogogg) 2026年3月22日
最終的にはアーキテクチャの形より、各自の課題感が新しいアーキテクチャで解消されることで合意を取ることにしました!
アーキテクチャ決定戦の参加メンバーは何人くらいなんだろう#phperkaigi #a
— とべっち tobetch|tobetchi (@tobetchi) 2026年3月22日
プロダクトチーム全員でのイベントにしました!
当時、6-8人程度だったと思っています。
発表者はその半数程度でしたが、質疑応答は全員で行いました。
ランチ
せいけさん、げんえいさん、おかしょいさんとご一緒させて頂きました。
ありがとうございます!
自分のコンテキストから離れて学びを得ることが話題に上がりました。
自分にとってPHPerKaigiはそうした場となりました。
まだ外部の勉強会に通い始めた頃、サーバーレスデイズでのせいけさんの登壇に教科書に書かれたことがすべてではないという気付きをいただいてたので、その感謝をお伝えすることができて嬉しかったです。
撮影スポットの書き込み
今日から、会場B1Fの撮影スポットに書き込みできるようになりました!
— PHPerKaigi 2026 @3/20-3/22 (@phperkaigi) 2026年3月22日
ぜひ思い出を残していってくださいね✨#phperkaigi pic.twitter.com/ChlkcbOWzR
今までこうした書き込みに無縁だったのですが、SREKaigiに参加した際に書かなかったんですかと言ってくださった方がいて、今回いっぱい書きました!!
いっぱい書きました!!#phperkaigi#tamadev #KosodateEngMeetup #hadanoagile pic.twitter.com/9B4fBeQV5u
— 幡ヶ谷亭直吉@技術書典20く05/多摩.dev/子育てMeetup (@asagayanaoki) 2026年3月22日
懇親会
とても楽しかったです!
交流させていただいた皆さま、ありがとうございました。
普段お会いするもののなかなかお話する機会のない方、普段なかなかお会いできない方、はじめてお会いする方、いろいろな方と交流ができて嬉しかったです。
新しいカンファレンスの話、新しいコミュニティの話、それぞれの現場での実践の話、いろいろな刺激や学びをいただきました。
まとめ
はじめてのPHPerKaigiを存分に堪能しました。
中野セントラルパークの会場ははじめてではなかったものの、だからこそ、コミュニティの特色、こだわりを感じ、居心地のよい時間を過ごすことができました。
オープニングとTODAY'S UPDATEが、カンファレンスの当事者として参加している気持ちが持てる気がしました。
また、既に9年目を迎えたカンファレンスですが、はじめての参加者にも優しく感じました。
オープニングでの丁寧な説明が過ごしやすさを作っている気もします。
全編通して、PHPに詳しくなくても学びの多いセッションが多かったです。
それでも、コードを書くこと、プログラミングすることに熱のあるセッションが印象的でした。
お互いの実践からの知見を共有する場として魅力的に感じました。
私自身も登壇することができて嬉しかったです。
昨年のふりかえりカンファレンスでの懇親会で、ajikiさんにPHPerKaigiの魅力をお聞きして以来ずっと気になっていたので、参加だけでなく登壇ができたことが嬉しかったです。
LT枠にもAskTheSpeaker枠を設けていただけていることが本当に嬉しかったです。
場所を間違えて遅れてしまったものの、お話を聞いていただけて嬉しかったです。
2日間、PHPerKaigiの魅力を堪能しました。来年も参加したいです!