読書メモ。2026年11冊目。(2026/3/15記載)
デブサミで購入して楽しみだった一冊です。
『Aligned』を読んだ学びをまとめます。
本の概要
Aligned(アラインド)――それは、プロダクトの成功に向けてステークホルダー全員が同じ方向を向き、足並みをそろえた状態を意味し、プロダクト開発に欠かせません。
本書は、プロダクトマネージャーがステークホルダーたちと信頼関係を築き、管理する方法を解説します。相手に合わせた効果的なコミュニケーションを行い、アイデアやロードマップへの賛同を得るためのスキルを学びます。
はじめに、信頼を構築・維持する方法や、組織図を読み解いて実際に影響力を持つ人物を見極める手順を示します。そして役割を明確にした協力しやすいチームをつくる方法や、相手の目標に沿った伝え方で賛同を引き出す技術を紹介します。また、必要なときに「ノー」と伝えても相手の理解を得られる表現方法、賛同を長期的に維持する仕組み、協力を得にくい相手への対応策についても解説します。
引用:
動機
- 吉羽さんの翻訳本を毎回楽しみにしています。
- Xでの事前情報でも興味深く、デブサミで事前販売があり入手。
- 今年プロダクトマネジメントについても学習したいと考えており着手。
本書からの学び
プロダクトマネジメントに関わる本と思って着手しましたが、そうしたコンテキストに依存せずとても学びの深い一冊でした。
Aligned= 「プロダクトの成功に向けてステークホルダー全員が同じ方向を向き、足並みをそろえた状態」
それは誰かに依存する役割ではないことを改めて学びました。
チーム開発や組織に属して何かをする人間にとって、参考になる内容が多くありました。
特に印象に残っているのは、ラポールについてです。
今回はじめてラポールという言葉を知りました。
ラポールとは、相手とのあいだにできる信頼関係や安心感のあるつながりのことです。
心理的安全性という言葉は前々から知っていましたが、心理的安全性がその場の状態だとしたら、ラポールはそれを実現するための人と人とのつながりのようです。
我々はラポールを実現していくことによって、心理的安全性を構築できる。
また、本書は物語形式になっているため、とても読みやすかったです。
登場人物たちも魅力的に描かれており、物語としても最後まで楽しんで読むことができました。
人におすすめしたくなる学びの多い魅力的な一冊でした。
忘れたくないメモ
特に自分にとって大きな学びになった内容を書き留めます。
プロダクトマネジメントには参加型がベスト
1人の人間がプロダクトの判断に責任を持っていれば、意思決定をより速くできます。参加型のアプローチは、単一の意思決定者だけでなく、複数のソースからのインプットを取り込めるので、指示型のアプローチと比較して、より良い判断が可能です。さまざまな職能からのインプットを取り込むことで、強力に開発を進めるための支持も得やすくなります。
意思決定についての4分類の理解と、改めて参加型のアプローチを意識できました。
プロダクトだけでなく、現状の多摩.devのコミュニティ運営も参加型でいきたいと思いました。
意見が異なる相手の理由を理解する
相手の意見があなたと違ったとしても、相手にはそう考える正当な理由があるのです。その理由が何かを知ることで、思ったよりはるかに多い共通点に気づくことになります。自分の意見を変えることにつながることもあります。
下手に感情に流されず、意見が異なる相手とも意見を並べて相互にすりあわせができる状態を築きたい。
そのための対話が重要。
共感の重要性
共感とは、その瞬間に相手と一緒にいて、相手の感情を一緒に感じることです。一方で、思いやりは、相手の感情と本当のつながりがなく、その感情を認めることなく、「かわいそうに」といった形で相手を哀れむ気持ちに近いものです。
共感をもとにコミュニケーションを取る。
自分の言いたいことでは無く、相手の聞きたいことを話すといったことを思い出しました。
相手の聞きやすいように自分の伝えたいことを伝える。
組織目標をプロダクト目標に効果的に落とし込むには
組織目標をプロダクト目標に効果的に落とし込むには、次の2つの問いを立てることが有効です。1つめは「プロダクトが直接的に貢献できる組織目標はどれか?」で、2つめは 「組織目標を推進するために、プロダクトが影響を与えることができる代理指標は何か?」 です。
事業成長とプロダクトの価値実現を上手く整理して言語化できていなかったため、改めて整理することができました。
我々受託側も本来であれば、組織目標とサービスの価値実現を連続して意識する必要がある。
けど、需要の多様性や発注側へのコンテキスト依存で、大きな企業になればなるほど難しいイメージ。
目指す変化
目標を「作る機能」ではなく「目指す変化」として定義することで、プロダクトチームは目標達成のために機能のスコープや細かい作業を時間をかけて調整できるようになっていきます。場合によっては、テストの結果、他のアプローチのほうが望ましいアウトカムを生み出す可能性が高いとなれば、当初計画した機能を完全に捨てるという決断さえ可能になります。
個人的に「作る前に使われ方を」と言ってきました。
ただ、使われ方よりも目指す変化の方が、より作ることから分離してイメージしやすい気がしました。
試しに日常から「目指す変化」という言葉を使ってみます。
優れたプロダクト目標
優れたプロダクト目標というのは、顧客の行動や顧客価値やビジネス価値の変化を伴うもので、 プロダクトチームが直接的かつ測定可能な形で影響を与えられるものを指します。
優れたプロダクト目標はいつ機能を実現するかではない。
どこそこ企業に向けていつ何の機能をリリースするという形から、顧客の行動や顧客価値やビジネス価値として表現を変えていきたい。
代理指標
代理指標とは、私たちが重視する指標との因果関係を示すエビデンスがあり、測定が容易で、他の要因からの影響も受けにくく、変化が早く現れるような、有用な指標です
よく必要な時に思いだせず言葉に詰まる単語。代理指標だ。
自分の携わるプロダクトやコミュニティにおいても代理指標を意識したい。
扱いづらいステークホルダーとの関係性を改善するための方法
扱いづらいステークホルダーとの関係性を改善するための方法を探すときに考えなければいけないのは、ステークホルダー自身の問題ではまったくないという可能性です。ステークホルダーが単に扱いづらい人なのか、それとも何かが起こっているのかを判断するには、まず自分に2つの質問を投げかける必要があります? 「ひょっとして自分?」そして「状況がそうさせてる?」です。
よく反省をしています。
そりが合わない相手がいるとき、それは自分の体調が悪いか、相手のストレス状態が高い場合のことが大きい気がしています。
そして、それは関係性の問題ではなく、他に解決解決しないといけないことがある状態。
特にマネジメントをする立場においては、一方的にネガティブな印象を持たないように気を付けています。
もっと仏の心を持ちたい。