幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

Agile Japan 2025が教えてくれた挑戦のコンテキスト

今年、はじめてのアドベントカレンダーに挑戦しています。
本記事はAgileJapan Advent Calendar 2025の18日目の記事です。
昨日は@NaturalWaterCiderさんによる記事でした!

qiita.com

本記事では、AgileJapanの参加を通して気づいた「挑戦のコンテキスト」の重要性を整理します。

はじめに

私は今年はじめてAgileJapanに参加しました。
AgileJapanの参加を通して学んだコンテキストの重要性についてふりかえります。
自分がどんな立場・制約・背景のもとで、何のためにアジャイルに取り組んでいるか」についての学びとなります。

Agile Japan 2025への参加のきっかけ

参加はプロポーザル提出から

私はプロジェクトマネージャー兼プロダクトエンジニアとして、スクラムでのプロダクト開発に携わっています。
私の今年の目標は自分のエンジニアリングにオーナーシップを持つことでした。
そのためにも、自分がやってきたことを言語化し、アウトプットし、フィードバックを得て、学びを得ることを大切にしてきました。

AgileJapanへの参加経験のない私にとって、AgileJapanは年に一度のアジャイルの実践を扱う大きなイベントといった理解でいました。
そうしたイベントで今年一番の私のスクラムを通した学びを発表できればと、公募にプロポーザルを提出していました。

プロポーザル内容

Agile Japan 2025へ応募したプロポーザルの概要は以下の内容でした。
プロジェクトマネージャーとしての失敗と学びの経験を整理したものとなります。

30代、私は基幹システムの大規模リビルド案件でPMを務め、PMBOKに基づきWBSを引き、EVMで日次進捗を管理し、仕様の細部まで把握してチームを統率していました。リリースは成功しましたが、そのマネジメントは典型的な「管理型」でした。
40代、同じ意識で新規プロダクト開発に臨むと、サイロ化や属人性を無意識に促進し、自己組織化を阻み、リリースは成功するものの、その後の適応型開発で停滞が訪れます。
そこで、開発チームが主体的に改善サイクルを回し、各工程の経験を自らの力に変える体制へと移行。私はマネージャーの役割を「管理」から「チームが自走できる環境を守る」へとリブートしました。
本セッションでは、この自己組織化へのリブートを実現した転換点と具体的アプローチを共有し、参加者の現場にも自己組織化へのリブートの火種を持ち帰っていただきます。

私にとって今年はプロジェクトマネージャーとしての役割を大きく見直す転機となり、同じテーマでRSGT2026へもプロポーザルを提出していました。

confengine.com

不採択からのイベント参加

プロポーザルに対する結果は不採択でした。
私にとって渾身のプロポーザルだったため悔しかったことを覚えています。
AgileJapan実行委員会の方からは採択結果と共に以下のようなお声がけを頂きました。

カンファレンスの雰囲気や
どのようなセッションが行われているかなど、
当日を是非一緒に過ごしていただけたらと思います。

AgileJapanに参加し採択された登壇を聞くことは、自分にとって大きな学びになるはずだと思い、ありがたく参加を決めました。

Agile Japan 2025への参加からの学び

公募セッションからの学び

調整がうまくいかず両日午前中だけ現地参加となりました。
それでも多くの気づきや学びがありました。
安野貴博さん、市谷聡啓さん、和田卓人さんなどの登壇を楽しみにしていましたが、一番大きな気づきになったのは公募セッションでした。
大きな企業でいかに価値実現のためにアジャイルに挑戦しているかという話に、その苦闘と想いが自分自身も頑張らねばという気持ちにさせてくれました。

コンテキストを考える

翻って自分のプロポーザルをもう一度考えた時、そこにはコンテキストが見えないことに気が付きました。
私がどういった環境で、何のためにアジャイルに挑戦をしているのか
私が公募セッションに胸を熱くしたのは、そうした部分で自分を奮い立たせてくれているからだと気づくことができました。
また、その想いは小泉岳人さんのブログを読むことで更に強くなりました。

note.com

「変わりたい」「もがいている」仲間と会えるAgileJapanは、自分にとってとても大切な場所

こうした熱い思いがAgileJapanというイベントから感じることができました。

Agile Japan 2025での学びについては別途ブログにもまとめています。

hiliteeternal.hatenablog.com

自分のコンテキストを言語化する

私は渾身のプロポーザルとして応募をしたつもりでいました。
ただ、そこには挑戦の内容は書かれているものの、コンテキストが抜けていました。

私は受発注という関係の中での開発において、求められた成果を実現すべく効率化を進め、最後は属人化のハードワークを引き受けた上で、初回リリースという成功を掴むことができました。
ただ、それは長期的なプロダクト開発に向けては多くの課題を残すやり方でした。
その事実は私にとってとても苦しい学びとなりました。
そうした苦しい失敗を繰り返さないためにも、チームが能動的に働いていけるためにも、プロジェクトマネジメントの在り方を見直す必要がありました。
現在、役割分担やしがらみを超えて、プロダクトの価値実現をするために顧客とチームと協力し合ってプロジェクトを進めています。

そうしたリブートに至るコンテキストをプロポーザルに込めるべきであったと気が付くことができました。
そうしないことには、あの熱気のなかで私の発表は埋もれてしまっていたであろうと思っています。

まとめ

今回、Agile Japan 2025に参加することで挑戦のためのコンテキストの重要性を学ぶことができました。
それはイベントに参加しなければ気づけなかったことでした。
そして、私がどういった環境で、何のためにアジャイルに挑戦をしているのかは、私の今年の目標である自分のエンジニアリングにオーナーシップを持つためにもなくてはならないことだと気づくこともできました。
私は私の環境下で挑戦をしていますが、それは言語化しないことには異なる環境の方には伝わらないものであると気がつくこともできました。
今回、AgileJapan実行委員会の方からのお誘いのおかげで大きな学びを得ることができました。
改めて感謝をお伝えできれば嬉しいです。豊かな学びと体験をありがとうございました。

明日は@HappymanOkajimaさんのブログとなります!!