勉強会に参加した感想をまとめます。

イベントの概要
Product Engineering Nightは、プロダクト志向のエンジニア達が集まり、知見を共有し、議論を深めることを目的とした場です。セッションを通じて体系的にまとまったプロダクト開発の知見を学ぶだけでなく、Unconferenceでは参加者のプロダクトエンジニア同士の議論からの学びも大切にするコミュニティイベントとなります。
今回の「10月号」では、AIを活用したプロダクト機能とプロダクトエンジニアリングの実例の2種類のセッションを依頼しました。AI機能によりユーザーへの提供価値を高めたプロダクトが出始める中で多くのプロダクトエンジニアも関心が高まっていると感じており、今回はLLM初期から取り組まれてきたIVRy・Helpfeelの2社に登壇いただきます。また、プロダクトエンジニアリングの具体例を深めるために、実際に直接顧客インタビューを行い課題をものづくりに反映していった事例をタイミーより登壇いただきます。
前回より Product Engineering Nightという名称に変更し、特定の職種によらず、プロダクト価値を高めるために幅広い技術・知見を交わす場として再設計しています。(旧 Product Engineer Night)プロダクトエンジニアに関する note はこちら
引用:
イベント参加の背景
- プロダクトエンジニアという概念にここ1年ぐらい魅了され続けている。
- 今回は2周年ということもあり再度LT枠応募…!!…不採択!!
- 学びと刺激を貰いに今回も現地参加してきました。
イベントの内容
【LT】コンパウンドプロダクト開発におけるPMFミーティングとエンジニアの領域展開
メモ
コンパウンドプロダクト領域の難しさ。
実装に閉じこもっていると価値を届けられない。
技術だけでなく、価値定義と意思決定が重要。
PMF Meeting、Value Design定例を設けている。
PMF Meeting(週1):
どんな価値に対価が支払われるかのすりあわせ(顧客課題やフィードバック)
機能に価値を感じられるための場。
Value Design定例(週3):
プロダクト全体の意思決定の場。エンジニアにとって仕様決定とコスト判断に関わる。
ビジネスとのトレードオフをエンジニアが感じることができる場。
Product Engineer再定義。技術を武器にビジネス価値へ領域を広げる。
開発スピードと品質を犠牲にせずスケール。
感想
Dress Codeさんのエンジニア組織の話。
アーキテクチャConferenceでぷーじさんとお話をして以来、楽しみにしていました。
エンジニアがプロダクトについて意識する機会を設ける仕組みが重要と学びました。
【Panel Discussion】プロダクトエンジニアリングの2年間を振り返る(組織・技術/AI)
この2年間でのプロダクトエンジニアの環境変化
三宅さん:
採用での影響が大きい。
フルサイクルはうまくいかなかったが、価値実現にフォーカスできた。
稲葉さん:
昔から該当する人たちはいたが、ロールで表現することが難しかった。
色々なシーンで共通解となった。
三宅さん:
価値にコミットしたい人がストリームアラインドチーム。
技術にコミットしたい人はプラットフォームチーム。
技術で何に貢献したいかが組織として最適な状態を作れるようになった。
稲葉さん:
AIが生産性をあげるため、価値追求を考える時間をつくることができる。
丹羽さん:
キャッチアップ速度をあげることができた。
技術を隠蔽するのではなく、早く学習するために使う。
三宅さん:
アウトプットは2倍になったが、アウトカムは2倍になっていない。
AIによって人間ができる領域の拡張を実現できた。
プロダクトエンジニアの価値を発揮していく。
プロダクトエンジニアが活躍する組織づくり
稲葉さん:
プロダクトエンジニアの価値観の浸透に注力した。
OJTを通してプロダクトエンジニアとは何かを学べるようにした。
PRDを書くためのテンプレートを用意している。
越境できているのかの360度フィードバックを行っている。
三宅さん:
カルチャー、チームの作り方が変わった。
プロダクトエンジニアが生まれたからこそ、事業を伸ばすことに対しての見え方が変わった。
組織全体が事業を伸ばすことにコミットできるようになった。
事業戦略とプロダクト戦略を紐づけている。
結果、プロダクト開発が事業戦略にコミットしている形になっている。
丹羽さん:
プロダクト領域にエンジニアが貢献することで、ビジネスからの信頼があがった。
事業成長に貢献する
三宅さん:
事業視座の染み出し。
事業視座、ユーザー視座で必要なものは何かを考えられることが大事。
良いもの作るためにはユーザーの価値を知ることが重要。
稲葉さん:
事業成長への貢献はスピード。
スピードのためには越境、染み出ししないと実現できない。
自分で意思決定することが大事になる。
役割が多い中だと課題が宙に浮くことがある。そうした決定力が速度に繋がる。
決めることに対して重要視している。
丹羽さん:
ミッションへの共感が強いとプロダクトエンジニアとして活躍しやすい。
熱量の高さがオーナーシップや越境を生む。
ドメイン理解も重要。顧客先に行くだけでなく、熱量や問いを持って帰ってくる。
そうした行動特性が重要となる。
質問
・SREがなんでもやるようになってどうなったか。
現地を知ることで、そのタイミングで何が重要かを考えられるようになった。
・プロダクトエンジニアにおけるデリゲーションの勘所。
三宅さん:背中で語ってついていける環境づくり。
稲葉さん:決めていいことを委ねる。自分がつくったと言えることが重要。
丹羽さん:オーナーシップを持つことが重要。そのうえでサポートをどうするか。
感想
プロダクトエンジニアという抽象化が、エンジニア組織が事業領域に向かっていく時代の要請によるものだったとイメージできました。
稲葉さんのスピードの話は、DevOpsの話にも通じて興味深かったです。
開発と保守の役割分担について、ユーザーに近い領域は保守なのでそこを思考しながら開発できた方がよい、というのがDevOpsの考え方。
そして、開発がビジネスを知っていたほうがスピードが出るというのがプロダクトエンジニアリング。
開発生産性カンファレンスでkintoテクノロジーズ小寺さんが仰ってた、エンジニアが営業訪問するとユーザーストーリーに落とした提案が出来て強いといった言葉も思い出しました。
三宅さんの事業とプロダクトの距離感の話も興味深かったです。
近ければ近いほど価値のある機能を開発することが事業貢献になる。
【Session】社内でのプロダクトエンジニア言語化ワークショップの実施とその効果
メモ
エンジニア10名から22名へ。9月にワークショップ開催。
アセンドの開発組織を進めていく中で、プロダクトエンジニア像がわりと揺れがち。
共通化した言語化するためにワークショップを開催。
成果行動の言語化。それによる自律的かつ強固な組織運営を目指す。
採用要件、組織運営、メンバーの自立に繋げた。
言語化することでオーナーシップを持ちやすくなる。
プロダクト視点で、思想、判断、行動に一貫性を持てるようにした。
感想
アセンドさんのワークショップの設計が素敵だと思いました。
共通認識を持つために抽象度の高い価値観を言語化していく。
特に言語化することでオーナーシップを持てるという話が興味深かったです。
「われわれはなぜここにいるのか」と一緒なのかも。
【Workshop】プロダクトエンジニアとは何者かを問い合うワークショップ

ワークショップ体験楽しかったです。
私が特に興味深かったのは以下でした。
- (Tech 失敗体験)リリースした後に使われているのか どう使われているのか見ない
- (Design 失敗体験)自分で業務を回さず機能リリース
- (Tech 成功体験)分からない部分を作り込まない 柔軟に変更できるようにする
ユーザー体験を理解することの重要性と、推測できない部分は切り捨ててリリースしてフィードバックから学ぶ重要性。
特に後者はYAGNIという考え方とシフトライトという考え方を掛け合わせて考えられることが大きな気づきになりました。
Unconference! (交流会)
コミュニケーションさせていただいた皆さまありがとうございました。
クライアントワークとプロダクトの掛け合わせについて実現できるのかという質問を多く頂きました。
結局はプロジェクトはうまくいってもプロダクトとして失敗すれば契約はなくなるので、クライアントワークでもプロダクトエンジニアリングは重要と考えています。
また、顧客が欲しいものも、自分の想定を満たすプロダクトではなく、成功するプロダクトとその持続可能性だと思うので、そうした意味でもプロダクトエンジニアリングは重要と考えています。
言語化することで自分の整理につながるためありがたいです。
いろいろな方たちとの交流で多くの気づきと学びをいただきました。
まとめ
今年1年プロダクトエンジニアリングナイトに参加できて良かったです。
エンジニアがオーナーシップを持って開発に取り組むためには、プロダクト志向は重要な考え方だと思っています。
自分の領域からは得られない学びは気づきを多く得ることができました。
貴重な体験に感謝です。
また、来年夏にはカンファレンス開催とのこと!!
【Product Engineering Conference 2026夏、開催決定!】
— Niwa Takeru|アセンド取締役CTO (@niwa_takeru) 2025年12月11日
皆でプロダクト価値を高める技術を考える 1 Day。
プロダクトエンジニアの皆様の熱い要望を受けまして、カンファレンスを企画します!2026年夏お楽しみに!#PdENight #PdEConf pic.twitter.com/rEcUf6stze
登壇したい!!プロポーザル出す!!
丹羽さんともお話できて嬉しかったです。カレーもおいしかったです。
来年も楽しみにしています。