読書メモ。2025年72冊目。
『刹那 #1 (2025年11月号)』を読んでの感想となります。(2025/12/01記載)
本の概要
それぞれの環境で活躍するプロダクトマネージャー各位によるエッセイ集
"インターネット上の発信は、いつでも修正できるし、取り下げることもできる、という側面があるはずなのに、なまじ同じ状態で誰からもアクセスが可能な状態で保存されるため「あの時はこう言ってた」と足枷になる可能性がある。でも、現実的に人間の考えがずっと同じであるはずもない、変わり続けるものである、と考えた時に、あえて出版物としてのタイムスタンプ付きの「モノ」として、表現してみることで、「その時はまぁ、そうだったよね」と、『刹那』の状態の保存が可能なのではないか(そして、許せるのではないか)、というのを思っていたりする。その自由とスリルを楽しんでみないか。"
この呼びかけに賛同してくれたプロダクトマネージャーたちが総勢7名(私含む)です。
彼らは、日々、業務の中で「プロダクトマネジメント」を駆使して活躍し、さまざまなメディアで発信を行なっていますが、それぞれ、強い想いがあります。そんな想いの「今」を切り取り、文字に起こしてみる、そんな試みです。
引用:
動機
- プロダクトマネジメントについて学びたいと思いつつ機会を見失っている。
- 技術書典での同人誌発売をXのツイートで知り、わくわくしていた。
- 技術書典でのブース対応の合間を縫ってそそくさとゲット…!!
本書からの学び
技術書典で『学びのデザインパターン』とともに楽しみにしていた一冊です。
7名のプロダクトマネージャーの方たちによるエッセイ集です。
プロダクトマネジメントの仕組化が進んだディストピア的SFから始まり、一転して仕組化の重要性を伝えるエッセイへと続き、さらにプロダクトを愛することを問うエッセイが並びます。
各エッセイの中に考えたくなる言葉が多くあり、さっと読み終えることができても余韻の残る一冊でした。
個人的に一番考えなくてはいけないと思ったのは『40代のプロダクトマネジメント』でした。
筋トレについて「それをしないと体力の現状維持すらできない」とあり、同じ40代で一切運動をしていないため震えました。
プロダクトマネージャーの方たちの想いに近寄れる一冊でした。
忘れたくないメモ
問いが目的を生む
行動そのものに問いを立てなければ、ただの運動で終わる。
今回、はじめて問いということについて考えることができた気がします。
今まで手段ではなく目的をといった思考を意識してきました。
ただ、この文章を読んで、目的が固定化された価値であり続けることは無く、価値をアップデートし続けるためにも、問いが重要なのではないかと考えることができました。
一度置いた目的にただ行動しても、それはただの運動で終わり、行動が価値を持ち続けるためにも問い続けることが重要なのかも知れない。
仕組みがチームを動かす
思想は捨て続けなければならない。思想をアップデートできないプロダクトマネージャーは、やがて市場に置き去りにされる。
そして仕組みの意味が再びはっきりと見えてくる。仕組みがあるから、昨日までの思想を捨ててもチームは回り続ける。それにより、思想を更新し続ける余白が生まれる。
人は複雑な状況下で動くと動くことに集中し、問い続け目的を刷新し続けることが難しいイメージを持っていました。
ただ、それは「問いながら動くこと」に自分を縛ってしまっていたからであり、動くこと自体を仕組化することで、問うことに集中できるイメージが持てました。
むしろ、私自身プロジェクトやチームのリードをするときに、その難しさの渦中にい続けていることを反省しました。
再現性を持たせて持続可能とすることが重要。
これからプロダクトマネージャーになりたい人へ
もしこのプロダクトがこの世に存在していなかったら、どんな世界になっていたのかを想像するのも良い。
この言葉を読んで自分が携わるプロダクトを考えた時に、すこし控えめに考えてしまったことを反省しました。
自分が携わるプロダクトをもっと知る必要があるし、もっと同期したい。
自分と他人は別の人間
人の気持ちに気がつける人って案外いないのです。もう少し言い換えると、自分と他人が別の人間だって気が付けてる人があまり多くないです。
今回、『学びのデザインパターン』と本書を読んで反省していた部分でした。
他人が別の人間だと気付けていないからこそ、自分の中で肥大化したり敬遠したりしてしまう。
知ることで理解ができるし、理解することで学ぶことができる。
自分のコンテキストを抜け出し、いかに相手のことを知るかが必要。
エンジニアにとってのプロダクトマネジメント
AI時代にはプロダクトマネジメント自体がひとつの学問のように捉えられ、エンシニアやデザイナーやCSの人たちが、プロダクトマネジメントを体得した上で、業務を推進していくことになるのではないか。
私が「プロダクトマネジメントを学びたい」と考えるとき、従来のエンジニアの役割を主体として考えていたことに気が付きました。
AIがものを作る部分の大部分を担っていくうえで、従来のエンジニアができたことよりももっと多くのことが求められるイメージを持ちました。
作る部分がなくなったところに何を乗せるのか。それを意識して改めてプロダクトマネジメントを学びたいと思いました。
忘れたくない余談
会期中の柳川さんの以下ツイートが好きでした。
プロダクトを売る立場になると売れるプロダクトに寄せたくなるなということが身を持ってわかる技術書典
— 柳川慶太 | BASE, Inc. 執行役員 金融事業担当 (@gimupop) 2025年11月16日
この表紙と構成だと、どう売ったらいいか分からん!! pic.twitter.com/B9YjxGF20W
一緒にするのは恐縮ですが、私も前回『サイロを嫌う』というタイトルの本だけをブースに並べて同じことを思っていました。