幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

AIが変えるアジャイル、変えられないアジャイル <agile effect MeetUp#5> に参加しました

AIが変えるアジャイル、変えられないアジャイル <agile effect MeetUp#5>に参加しました。
勉強会に参加した感想をまとめます。

イベントの概要

「AIによって改善されるアジャイルと、人じゃないと改善できないアジャイル」(好評につき第2弾!)
AI時代の現場で感じるモヤモヤや将来を一緒に語り合い、AI時代に適応した組織/プロセス改善を進めませんか?


本イベントは、アジャイル開発やチーム改善に関心のある方を対象とした、オフライン/オンライン対話&交流イベントです。
前半は、「AI時代だからこそ考える、僕らが本当につくりたいスクラムチーム」について及部氏に講演していただきます。
その後、参加者同士でもOST形式で対話を深めていきます。
(OSTはイベント初心者にも人気のコンテンツです!)


後半はフリートーク形式の懇親会も予定しています🍺
温かい雰囲気で、ざっくばらんに語り合いましょう。

引用:

teratail.connpass.com

イベント参加の背景

  • XP祭り懇親会でお誘いいただいて気になっていた。
  • AI * アジャイルについて知りたい!考えたい!
  • 及部さんのお話が聞きたい!!

セッション

AI時代だからこそ考える、僕らが本当につくりたいスクラムチーム

speakerdeck.com

メモ

世はAI時代。ChatGPT登場からちょうど3年。
当初はわくわく。今はAI疲れ。
第4次産業革命。疲れるのは当然で歴史的転換を迎えている。
アジャイル開発宣言には変化への対応がうたわれている。
アジャイルスクラムも10年前はマイノリティだった。
変化への適応が求められれてきた。
そうした適応してきたわれわれはどうAIに適応していくか。

AIエージェントの登場から、エンジニアの役割が
コードを書くことから、問いを立てて設計をすることに転換してきた。
AIと伴奏、AIに委託などの働き方が生まれた。
ただ、AI登場のアウトプット量増加に比べてスループットは増えていない。
アウトプットをアウトカムに繋げることが課題となっている。
ただ、AIが主流になっていく変化は止まらない。

よくある現実のスクラム。リソース効率重視で、
AIを使った作業効率の向上を進められているが、
アウトカムに対するアプローチなどはなかなか変わらない。
開発プロセスやチームも変化の対象である。

スクラムはこのままでよいのか。
・制約を理解してその中でできることを実現していく。誓約を変えていく
・できないことを仕方が無いとして妥協の中でやっていく
このふたつを明確に区別をする必要がある。
チームも変わっていく必要がある。

AI時代だからこそのスクラムチーム
・柔軟で滑らかな開発サイクル
今までよりも同じものを作るための時間が減るため、空いた時間の使い方を考える必要がある。
スプリントを小さくする。カンバンにする。などの新たな施策が生まれていく。
情報量が増えると人間がボトルネックになる。
情報量を扱うためのマネジメント能力、意思決定が必要になる。

・複数の小さなチームとロールの再定義
今までのようにたくさんの人が必要なくなっていく。
生成AIが人を代替し、より小さなチームが増えていく。
ロールの再定義も必要になっていく気がする。
AIのアウトプット量に比例して人には意思決定ができる量が求められていく。
結果、複数チームを繋げるための人が増えていく。

・学習する組織
どうやって学習を普段の業務に含めていくか。
意思決定に関わる機会を増やす。
ペアワーク、モブワークの価値を見直す。
OSTの取り組みを活かす。

新しいことではなく、今までやってきたことの重要度が増した。
2元論にはまらず最適解を探していくことが重要。
AIをどう使うか、AI時代にどうあるべきかを両方考える。
エンジニアはAIを使うことに偏りがちだが、どうあるべきかを考えていく。

学び

スクラムは適応をしていくフレームワークである」という言葉に、我々のスクラムは果たして本当にスクラムなのだろうかというリトマス試験紙にかけられる感覚を覚えました。
それと同時に、AI時代に対しても適応していくことに対する強い意志を持つこともできました。
爆速アウトプットツールを手に入れた我々が、作る引力とちょうどよい距離感を持ち、その速度を乗りこなせるようにしていくかが肝と思いました。
プロダクト開発に求められる本質は変わらない。どう根を張って運用していけるかが重要と考えています。

ワールドカフェ

それぞれの卓ごとに興味のあるトピックスを選んでの会話をしました。
同席させて頂きました皆様ありがとうございました。

1回目:“良いチーム”はどんなチームか。それをAIがつくることはできるか。

まず良いチームについて参加者で会話していきました。
・アウトカムを出し続けることができる。
・そのための心理的安全性が高い。
・アウトカムに繋がったアウトプット量と総アウトプット量は乖離が無い。
・アウトカムに対してチームが主体性を持てる。(やらされ仕事ではない)
・総アウトプット量がアウトカムに繋がったアウトプット量より多ければ多いほど負債が溜まっていく。
・アウトカムを出し続けることに対して疲弊しない。

それに対して、「それをAIがつくることができるか」については答えがず、AIが何ができるのかという議論が中心となりました。
改めて、AIに対して主導権を持つことが重要とイメージできました。
今まで一般道を自家用車でせいぜい60kmで走っていたところが、急にスポーツカーで常時150kmの世界に突入した印象があります。
我々はまずこの速さに対して平常心を持ち、そのうえで良いチームを持続していくことを実現していくことが求められている印象を持ちました。

2回目:AIにスクラムマスターはできるか?それによってチームはどう変わるか?

スクラムマスターの役割をAIが代替できそうか、という議論になりました。
・AIは言語化されない情報をどうインプットするのか
言語化されない情報は1つでなく多岐に渡る要因をたどることは実現可能なのか
・実現可能だとしてチームが向かう未来への予測はどう実現できるのか
・あえて失敗させる、や、間を活かす、のようなことをAIは実現可能なのか

「AIがスクラムマスターをどう代替するのか」を考えることで、
スクラムマスターは何を情報として意識すべきか」を考えることができました。
個人的に生成AIに求めれば求めるほど実現に対するハードルは高くなっていく印象があります。
ただ、ラボットのようなできることをあえて制御した役割であれば、可能性が広がる印象も持ちました。
そして、いずれにせよ5年後の世界では生成AIの自律度が高まり、そうしたハードルは解消されているのではないかという話も興味深かったです。

懇親会

コミュニケーションさせて頂きました皆さまありがとうございました。
凄く充実した時間を過ごすことができました。
ナイバンさんと自社での勉強会の開催についての会話を通し、、自分の環境にどうエンジニアコミュニティを近づけていくかといった話ができて嬉しかったです。
次回の渋谷アジャイルを楽しみにしてまいます。
大企業の中でアジャイル実現していくための試行錯誤のお話にも勇気を頂きました。
また、及部さんはじめプロポーザルレビュー頂いた方たちにお礼ができました。ありがとうございます。
一番忘れたくなかったことは、AI時代に置いて、目指すべき自分たちの姿を定義し、それをいかに日常の業務に接続させていくかという話でした。
バックキャスト。やっぱり、AI前後でそんなに変わらない。

感想

はじめてAgileEffectのイベントに参加しましたが豊かな体験ができました。
異なるコンテキストの方たちとのコミュニケーションに学びが多いです。
多くの刺激と勇気を貰いました。明日からまた頑張ります。