幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

プロダクトエンジニアのお仕事~toCプロダクトとtoBプロダクトの違いから見えるリアル に参加しました

プロダクトエンジニアのお仕事~toCプロダクトとtoBプロダクトの違いから見えるリアル に参加しました。
イベントに参加した感想をまとめます。

イベントの概要

虎の穴ラボ、SmartHR、Helpfeelの3社による「プロダクトエンジニアのお仕事」についてトーク&パネルディスカッションを行うイベントです。

課題発見からプロジェクトの遂行までを一貫して対応する「プロダクトエンジニア」。

本イベントではtoCtoBそれぞれのプロダクトの価値基準やスケジューリングの差など、異なるプロダクト特性から生まれるプロダクトエンジニアの仕事の違いについて具体的な思考法と実践術を共有します。

引用:

nota.connpass.com

イベント参加の背景

  • プロダクトエンジニアリングの実践の話を聞きたい。
  • 虎の穴ラボさん、SmartHRさん、Helpfeelさんいずれの企業のお話も聞いてみたい。
  • toCtoB、どちらのお話も聞けるだなんて!と現地参加です。

セッション

ユーザーの「好き」に応えるプロダクト開発:私たちはなぜ「Why」を考えるか

www.docswell.com

メモ

toCの話。
プロダクトエンジニアとは?
ユーザーとプロダクトの間にあるブランドを作って育んでいくこと。

プロダクトとは、サービスや企業、商品のイメージ、信頼性、価値そのもの。
感情的なつながりも含む。

ブランドイメージを意識しないでプロダクト開発をすると?
マック:アンケートではヘルシーな商品に対する希求がある。ただ、ブランドに合わない。
スターバックス:カスタマイズで従業員の手間が増えるとサービス品質下がってブランドに合わない

ユーザーの回答はHowに寄りがち。
プロダクトエンジニアはWhyを考え、ブランドに沿うものを提案していくことが重要。

エンジニアとしてやっていること。
機能要望の棚卸し。ブランドに合わないものはやらないとして整理。
ドッグフーディング
日常的なヒアリング。悩みを聞いて欲しい機能は聞かない。

サービスごと好きになってもらうことを目指す。
サービスのファンダムを作る。

学び

エンタメ系のtoCにおけるプロダクトエンジニアリングのやりがいを感じました。
ユーザーの回答がHOWによりがちな件、悩みは聞くが欲しい機能は聞かない件、
解決策を考えることよりも課題感に対する解像度をあげる重要性を改めて学びました。
ブランドという軸と顧客の要望という求心力でプロダクトを育てていく魅力を感じました。

BtoBプロダクト開発の深層:信頼性をエンジニアリングする旅路

メモ

CRE= Customer Reliability Engineering。

なぜエンジニアに向き合うか?
ユーザーの視点をプロダクトに取り込んでいくことが重要。
ただ、エンジニアの日々の業務のなかで実現していくことは負荷が高い。
CREは顧客の声なき声を拾い上げる仕組みをゼロから作るユニット。

参考:

speakerdeck.com


痛みへの応急措置。問い合わせ対応の巻き取り。
プロダクトエンジニアの負荷を軽減。
CREが一手に引き受けすぎているという課題もあった。
問い合わせ対応だけを引き受け続けるのは健全ではない。

CREの役割。
・トイル削減:手作業削減
・顧客信頼の砦:顧客の潜在的課題の特定も行う
・CS Ops
・Customer Observability:顧客状況をデータで可視化して先回りした課題の解消

CREが顧客の眠っている課題の声を拾い上げる。

学び

つい先日、songmuさんのポッドキャストでCREについて知ったばかりだったので興味深かったです。

oss4.fun

今後、プロダクトエンジニアリングという働き方が求められていく中、
機能開発の日常からプロダクト領域に思考をめぐらすために、
プロダクト領域の見晴らしを良くしていく働きが求められていくイメージを持てました。

Win - Win - Win を目指す:BtoBtoCプロダクトにおける価値の定義

www.docswell.com

メモ

Helpfeelプロダクトの話。質問を検索すると記事にたどり着けるFAQサービス。
BtoBtoC。Helpfeel - 顧客企業 - エンドユーザー。
求める価値。
Helpfeel:売上
顧客企業:問い合わせ対応工数の削減
エンドユーザー:疑問/問題解消

Win Win Winのフレームワーク、The Knowledge Journey。

www.helpfeel.com


エンドユーザーの自己解決が一番大事。自己解決率を最大化する。
3つの開発起点:顧客要望起点、社内要望起点、エンジニア起点

・顧客要望起点
Helpfeelは自己解決率を最大化するためのツール。
たとえ顧客要望でも自己解決に寄与しないと実現しない。
1社しか使わない機能は作らない。顧客の抱える真のペインを解明。データドリブンな開発。

・社内要望起点
社内からの要望。業務効率化、プロダクト品質向上、開発効率の向上。

・エンジニア起点
Create The Feature。経営者視点で新たな機能を実現する。

note.helpfeel.com


顧客視点:顧客要望の実現
経営視点:ソリューション新規開発
開発視点:プロダクトの磨き上げ

参考:

speakerdeck.com

学び

Helpfeelさんのハックを楽しむという考え方が好きで、本日のイベントも楽しみにしていました。
自己解決率を最大化するためのツールという定義がとても興味深かったです。

パネルディスカッション

toCでもブランドが求められる、機能性が求められるなどプロダクトによって違う。
主観で捉える部分、データで捉える部分とtoB/toCの兼ね合い

どういったエンジニアと一緒に働きたいか?熱量?ロジカル?

・虎の穴ラボ
両方できた方がベスト。ただ、パッションは重要。
データは再現性があるが、プロダクト開発を持続させていくための熱量は重要だと思う。

・Helpfeel
もともと個人開発者重視。エンジニアパッションを重視していた。
顧客が増えていく中で、顧客分析・データ収集が求められてきている。
文化はパッションを大事にしているが、近年はデータやデータ分析が求められている。

・SmartHR
企業のフェーズで変わってきている印象はある。
50人規模の頃はパッションで動く人が多かった。
最近は顧客要望、ユーザーヒアリングによるデータドリブンの動きが重視されている。
サービス/ブランドのファンを目指すために一緒に働ける人がよい。

採用で何を基にプロダクト成長ができるエンジニアとして見極めている?

・Helpfeel
今までどういった姿勢で仕事と向き合ってきたか。
仕事に対するオーナーシップ度合い。自分の言葉で伝えることが重要。
Helpfeelでは、事業部側に決定権があるが、エンジニア側でも判断している。
一人での開発はあるが、説明できることを重要視している。

・SmartHR
エンジニアは基本的にはプロダクトエンジニア。
チーム開発の経験、可能性を大事にしている。

・虎の穴ラボ
プロダクトエンジニアは中長期を見ていく。
そのために文章を残していくことも重視している。

今まで出会った人の中で一番惹かれた人は?

・Helpfeel
個人開発者重視。個人開発で月間何十万を達成している人。
そうした人は自分のプロダクトに熱量を持っている。
そうした熱量を自社プロダクトに向けて貰えたらと考える。

・SmartHR
技術的にもコミュニケーション強いエンジニア。
一緒に働いていて頼もしい、奮い立たされるエンジニア。

・虎の穴ラボ
思想があるエンジニア。
未来を考える上で根拠がすべてではない。そのために思想が重要。
やりたいことを持っているエンジニアに惹かれる。

社員数が多い中で領域を分けないことを維持する方法

・SmartHR
採用は分かれてはいるが、あくまで軸足という意味合い。
フロント、バックの切り分けなど含め、チームに裁量を持たせている。

・虎の穴ラボ
面談時に確認をしている。より広い範囲を見えるように目指している。
分けないのはサイロを避けるため。速さを実現するため。

・Helpfeel
フロント、バックが分かるのは後になってから。両方できる必要がある。
それぞれの得意領域で活躍できるようにはなっている。

ユーザーの声をヒアリングする上で工夫している点

・虎の穴ラボ
ペルソナがはっきりしているので、その方に聞く。
反面、ペルソナを絞ると問題はある。
地域コミュニティで新しい気づきを得ている。

・SmartHR
toBは難しい。導入企業に対するユーザーヒアリングはしている。
ユーザーコミュニティでもユーザー同士のコミュニケーションから気づきを得ている。
製品の展示会で自分もブースに立って話を聞く。
商談の様子の録画を見ることができる。
マイナス面はドキュメントに残るが、動画だとプラス面も見える。

・Helpfeel
お金を出してくれるのは顧客企業。エンドユーザーからの要望は基本無い。
導入検討、乗り換え検討しているユーザーの声は重視している。
商談情報などすべてのドキュメントはCosenseにまとめられている。

学び

Helpfeelさんの個人開発者の文化に企業の力強さを感じました。
加えて、個人に埋もれないよう説明責任を持たせるといった仕組みが機能するイメージを持てました。
SmartHRさんの展示会でのブースに立つことに魅力を感じました。
テックカンファレンスでもエンジニアの方が企業ブースに立っている企業様は直接フィードバックを得ることができ、エンジニアの成長に寄与しそうと思っています。
虎の穴ラボさんの変動性の激しい世の中だからこそ、思想があるエンジニアを求めているといった話も好きでした。
また、プロダクトエンジニアリング = フルサイクルエンジニアリングと捉えた時、各社とも当たり前にサイロを作らないエンジニアリング組織を実現していて魅力的に感じました。
自分はtoBのプロダクトに携わることが多いですが、エンドユーザーを理解することの意義を改めて感じました。

懇親会

3名の登壇者の方たちそれぞれと直接お話できる運営が素敵でした。
イベントの主催について、リモートの働き方について、エンジニアリングコミュニティに対する捉え方など勉強になりました。
背景の異なる企業の方たちとコミュニケーションをさせて頂き、改めてプロダクトエンジニアリングに対する時代の要請を実感しました。
関係者の皆さま、貴重なお話をありがとうございました。

感想

特色のある3社のプロダクトエンジニアリングの実践のお話を聞き、改めて各企業ごとのプロダクトに沿ったプロダクトエンジニアリングの在り方があることが学びとなりました。
また、熱量の話がとても好きでした。それだけトライ&エラーを繰り返していくためには、技術力も当然ですが、ロングランしていけるだけのモチベーションが必要になる想定をしています。
改めて、イベントを通してプロダクトエンジニアリングに対する解像度をあげることができました。
プロダクトのその先を意識したエンジニアリングを実践していきたいです。

補足

配信も残ってるのうれしい!

www.youtube.com