幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

『メイカーのためのチラシで伝えるものづくり』を読んで ~ 作品の価値を伝える工夫

読書メモ。2025年41冊目。
『メイカーのためのチラシで伝えるものづくり』を読んでの感想となります。(2025/6/14記載)

本の概要

個人でモノづくりをするメイカーの皆さん、あなたの作品をより広く・深く伝えるためにチラシを作りませんか?
小冊子を作ってみませんか?

大変そう?いえいえそんなことはないですよ。
お金かかりそう?2000円もあれば…
つくり方が…パワポで文字とイラストを並べたら。
誰も欲しがらないんじゃ?… 来場者は欲しいと思ってます!

そんな誤解を解きつつ、チラシ/小冊子を作るための手順やちょっとしたデザインのコツ、
チラシが持つ情報伝達力を説明します。

60ページほどなのでサクッと読める本ですが、
ものづくりをする人すべてに届いてほしい!

引用:

techbookfest.org

動機

  • 技術書典で参加に当たり大きなきっかけを下さった親方Projectさんに感謝をお伝え。

  • その際に拙著と最新刊を交換頂きました。ありがたい。。

  • 今回のオフライン出店の反省のひとつはチラシを用意しなかったこと。勉強します…!!

感想

イカーの方に向けたチラシ作りの話ですが、メイカーではない私にとってもとても参考になりました。
親方Projectさんの書籍は、何か行動を起こそうとしている人の背中を押してくれる内容が多く、本当に感謝しています。

私自身はフリーペーパーが大好きです。
CDショップやレコード屋さん、映画館に足しげく通っていた頃は、見かけたフリーペーパーを手当たり次第に持ち帰っていました。
フリーペーパーの何が好きかというと、惹かれた作品について補足情報を与えてくれたり、作品への解像度を高めてくれたりするところです。

そうした意味でも、技術同人誌のように個人の想いが詰まった作品には、別の角度から情報を届けられるチラシがとても価値あるものだと感じました。
次回の出店では、チラシをきちんと用意したいと思います。
そのときもきっと本書にお世話になると思います。

忘れたくないメモ

物理的な印刷媒体による訴求

WebメディアはWebメディアならではの特性として「情報を得たい人が自発的に見に行かないと見てもらえない」点があります。この点、物理的な印刷媒体であれば、会場のブースにでも置いてさえおけば、いきなり目に飛び込んできます。これは圧倒的な紙媒体のアドバンテージと言えます。

今回ブース出展にあたりプログラミングをするパンダさんのちらしがとても魅力的でした。

ブースで私の本を気になって購入まで至らなかった方が、私のブログ記事に来てくれることは滅多にないと思います。
であれば、少しでも書籍の込めた思いや魅力をお伝えできるようにちらしをお渡しするのは大切だと思いました。

伝えたい情報のうち最重要なエッセンスだけに絞る

チラシの情報量にはどうしても限界があります。通常A4サイズ1枚、両面印刷したとしても、載せられる文字数や図の数には制限があります。ある程度見やすさを保つためには自然と文字数も制限され、伝えたい情報のうち最重要なエッセンスだけに絞らなければなりません。これはある意味情報の圧縮でありチラシの完成度は「何を削ぎ落とすか」によって決まるとも言えるのです。

ミニマム・バイアブル・プロダクト。
ちらしも必要最小限の価値を考えて作りたいです。

伝えたいことを明確にし、相手の手元に残る形で届ける

あなたの作ったチラシや冊子は、あなたが不在のときでもあなたの代わりに語り、あなたの作品を広めてくれる「分身」です。特に作品が複雑だったり、コンセプトが深かったりする場合、紙にまとめておくことで初めて伝わることも多くあります。
「なんか面白そうだけど、何をやってるのかよく分からなかった」という印象で終わらせないためにも、伝えたいことを明確にし、相手の手元に残る形で届ける。これは作品を見せるだけではできない、紙ならではの力なのです。

私の『サイロを嫌う』は書名からだけでは、分かりづらい作品だと思っています。
そのためにもちらしを導入したいと思いました。

二次的な行為に昇華

「作ったものを見せる」という一次的なアウトプットを、「伝える」という二次的な行為に昇華させること。それがチラシや冊子の本質的な役割です。そして、それを手にした人々の反応によって、三次的、四次的なアウトプットが次々に生まれていく。こうした循環が、あなたのメイカーとしての活動に深みと広がりを与えてくれます。

今回はじめて技術同人誌を作り、本を売るという営みに携わることになりました。
そうした行為をもう少し俯瞰して構造化して捉え、ひとつひとつの行為に意味を持たせていくと、より自分自身の営みに意図を持てそうだと思いました。