幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

『今日はハッキング日和』を読んで ~ 過去をハックするということ

読書メモ。2025年37冊目。
『今日はハッキング日和』を読んでの感想となります。(2025/6/11記載)

本の概要

人生をハックする!?すべらないお仕事エッセイ 夫の不倫相手を特定した?!会社に社長の愛人が乗り込んで来た?!初恋の人に宗教勧誘された?!……などなどわりとロクでもない事件ばかり起こっています。ハッキング本を書いている著者が送る、仕事と人生をハックする実話エッセイ10編を集めた、すべらない話つめ合わせ本。

引用:

techbookfest.org

動機

  • 前々回の技術書典初参加からのみぞーんさんの書籍を購入することを楽しみにしている。

  • 本作も前情報から面白そうだとわくわくしていました。

  • 今回の技術書典では自分の初めての出店もあり、当日どうなるか分からず前もってBOOTHにて購入!!

感想

めちゃめちゃ面白かったです。
気づけば最後までページをめくる手が止まりませんでした。

面白かったお話

 

巻末にどの話が面白かったか教えて欲しいとの一言があったため、ひとつひとつの章を振り返ろうと思ったのですが、ほぼすべての章になりそうで思いとどまりました。

たとえば、1つ目の「夫の不倫相手をOSINT技術を駆使して特定した話(合法)」では、OSINT(公開情報からの情報収集)という言葉を学びつつ、ひとつひとつ証拠を手繰っていく流れにわくわくしました。
5つ目の「初恋の人と運命の再会をしたと思ったら宗教勧誘だった話」や、6つ目の「社長の愛人が包丁持って会社に乗り込んできた」では、どこか古谷実作品を思わせるような、ほろ苦くも笑ってしまう空気を感じました。私の頭の中では古谷実作品のキャラクター達で再現されていました。
また、7つ目の『メイド喫茶で働いていた頃の話』では、かつて秋葉原の現場に通っていた頃の街並みや空気感を思い出して、懐かしい気持ちになりました。今はもう景色が大きく変わってしまっている気もします。
一方で、4つ目の『7回くらい転職して会得した転職ハック』や、9つ目の『シンデレラなんかになりたくない』には、学びや考えさせられるポイントが多くありました。

基本的にほぼすべての話がともすればネガティブな出来事にもかかわらず、どれも面白く描かれており、本書でも記載されている『過去も変えられる』という言葉が実感として伝わってきました。

忘れたくないメモ

■今後やりたいことの言語化

他にも「私は過去に○○の経験を積んできたので御社の□□□ に貢献できます」みたいな言い方もあるんですけど、個人的にはあんまりしっくりきてないんですよね。
言いたいことはわかるけどなんか綺麗すぎない?会社への貢献も大事だしありがたいんですけど、もうちょっと本音というか、自分のポリシーとか信条みたいなものを踏まえた上で会社や職種を選んだ理由を説明してほしいみたいな気持ちになる。

自分が何をやりたいから相手を選ぶ。大切にしたいです。

■やりたいことがない

やりたい仕事がない~と思っている人は、自分に合った仕事がどこかにあるはず、という幻想を一回捨ててみたほうがいいかも。そんなものはない。というかそのやりたい仕事ってやつが自分でわかってない可能性が高い。
仕事とかの枠組みを捨てて、どういうことをして生きていきたいかなーみたいなことを考えてみるといいかもしれません。

役割について読み替えて、刺さりました。
しばらく自分は何者なんだろうと悩むことがあり、いまいち何ができる人かが既存のロールで説明し辛いと思っていたのですが、既存の言葉で自分を説明しなくてもいいじゃないかと思いました。

■未来も過去も変えられる

個人的には過去も変えられると思っています。過去に起こったことって、それを自分のなかでどう消化して意味づけしていくかってだけの話なので、消化の仕方と意味づけの仕方が変われば当然過去も変わっていくことに気づいた方が、 比較的楽に生きられます。

好きな考え方でした。自分の成長に合わせて過去は再定義できる。

■シンデレラなんかになりたくない

今や、シンデレラなんかにならなくても、私たちは自分の意志で舞踏会に行くことができます、行かないこともできるでしょう。私たちは、自分で自分を幸せにできるのです。

5歳の娘が自分の意志で舞踏会に行ける大人になれると良いなと思いました。
そのうえで、親はそうした意思を育める成長と生活を支えたい。