ふりかえりカンファレンス2025に行ってきました。
ふりかえります。

イベントの概要
ふりかえりカンファレンスは、 ふりかえりを実践している方々、ふりかえりに興味がある方々に向け、マインドセットや新しい手法の提案などに加えて、ワークショップでふりかえりを体験できるカンファレンスです。
全世界どこからでも参加ができ、エンジニアに留まらず、どんな職種の方でもどんな業界の方でも、学生も、どなたでもご参加いただける、交流の場を目指しています。ふりかえりを体験したい方、お気軽にご参加ください。
引用:
イベント参加の背景
- 今までふりかえりに対して一定期間中のメンバーの感触のすりあわせのイメージでいた。
- 最近、チームでのふりかえりとして捉えた場合、チームメンバー間での期間中で得た体験の共有機会、そこからの改善の捻出の場なのかも知れないと思っている。
- そう考えると、そこそこ難しい気もするので、いろいろな話を聞いてイメージを豊かにしたい!!
ふりかえるためのメモ
- オープニングトーク、現地会場紹介
■メモ
現地提供のfeedforceさんはふりかえり研修をやっている。
興味深い。
KAGさん。ふりかえり用ツール作っている。anycommu。
- キーノート ふりかえり過剰考察
『アジャイルレトロスペクティブス』翻訳者角さんの登壇。
■メモ
第2版が出版され、翻訳本も今年発売予定。
初版は2006年。20年前ぐらい。
当時はレトロスペクティブがマイナーであった。
今は他業界にまでも広まっている。ただ、うまく活用されていないのでは…。
そこで第2版が決まった。
□考察
ふりかえりは、偶然の話し合いの場。
参加者は偶然居合わせた第三者。
ファシリテーターは代弁者としてふるまう。
ファシリテーターは個人の問題は扱わない。あくまでその場を調整する。
参加者同士で理解が難しい問題を仲介して参加者に理解してもらう。
ふりかえりにおいて、ファシリテーターがどうその場を調整するかが重要。
ファシリテーターの条件。
部外者であること。用語を理解していること。テレパシーが使えること。
テレパシー≒シチュエーションアェアネス。
高い技術が求められる領域は20年で停滞する。
ただ、そのスキルを活かして場の調整に活用することができる。
ふりかえりは特別な儀式。
自然な催しではないため、意図した構造化した儀式にする。
焦点会話法。質問を基に対話を進めることで思考を体系的に深めていく。
そのために、ORIDを利用する。
ORIDは合理的目的、体験的目的を重視する。
客観視し、内省し、解釈し、決定をする。
□構造
プロジェクトが終わってからではなく、プロジェクト中に何度もふりかえるべき。
5つのフェーズがある。
・場の設定
何を話し合うか決める。チェックインする。チームの約束を確認する。
・データの収集
客観的データ、主観的データ。
客観的データ、眼に見えるとこに貼っておく。
主観的データ、タイムラインにすると見やすい。集めるのが大変。表出と言語化にハードルがある。
・アイデアを出す
データを見て解釈をした結果。気づき。洞察。
ブレインストーミングでOK。内面的な人向けに工夫は必要。
実行できるアイデアを出す。理想論も良いが実行できないと意味がない。
15%ソリューションの考え方でよい。
・何をすべきか決定する
アクション計画に落とし込む。共同体で複数人で討論できる活動に落とす。
活動が無いと燃え尽きてしまう。体験的目的によりふりかえりで活動を見出す。
リーダーは答えをすぐに出さない。うめき声ゾーンを重要にする。
すぐに答えを出そうとせず、対話による共有メンタルモデルを目指す。
ただ、個性の発揮も重要。活私開公。
・ふりかえりを終了する
ひとつだけ今やることを選定し着手する。
お互いに感謝を伝え、効果を評価する。
□訂正
うまくいかないふりかえりが増えている。失望の悪循環。
アクションを実行できるようにファシリテーションする。
そのために、最優先事項を確認し、作業リストと改善リストを混ぜ、訂正(柔軟性、前提を疑う力)を強化する。
目前の改善:シングルループ学習、前提の改善:ダブルループ学習。この2つを行う。
■感想
ファシリテーターについて考えるところがたくさんありました。
特に「ファシリテーターは個人の問題を扱わない」について。
「個人の問題を扱わない」は、個人発信の問題を扱わないではない。
ファシリテーターには、個人が発信した問題を抽象化して、それが本当に個人の問題か、それともチームとして取り扱う問題かを切り分ける必要が求められる。
そして、ファシリテーター個人が問題を解消するのではなく、チームが時と場合によってはうめきゾーンに突入することも含め、導く必要がある。
自分はわりと個人的な短絡的な解決策に飛びつきやすい傾向があるので、感情を取り除いて事実ベースで推進する必要があると思いました。
そして、チェックイン。口を開くための準備として取り入れたい。 - OST
昨年のpmconf以来のOSTでした。超どきどきでした。
皆さまありがとうございました。
- 個人の問題どこまで切り込む?
空気作り。個人が躓く問題を発露できる状態をつくる。
別場を作る。公にする前に個人の問題を抽象化できるタイミングを作る。
事実・感情・解釈を分ける。
□感想
切り込む、より、切り取るの方が印象が近かったです。
個人の課題をチームの課題として取り扱えるように推進したい。 - 大人数で共有メンタルモデルを作りたい
同一、ではなく、共有。
各メンバー間でメンタルモデルを共有できることが重要。
結果、共有メンタルモデルになる。
抽象化レベルでも我々がどうしたチームを目指すのかなど意識を合わす。
□感想
共有を生むための持続的なコミュニケーションに加え、われわれがなぜここにいるかに類する抽象的なゴールを置くことが求められる印象。
もしかしたら、俺たちのAチームもあるのかも。 - A級になるには?(A級の出典はワールドトリガー)
A級:天才、B級:秀才。
A級:天然、B級:養殖。
A級を解析することでB級は再現性を持たせることができる。
A級はクリティカルシンキングをする。
但し、A級、B級はコンテキストに依存する。
□感想
ブルーロック路線の話の展開に胸熱でした。
A級がコンテキストに依存するのは肝に銘じたい。
逆に自分がA級としてイメージする文脈に沿うコンテキストに身を置くべきなのかも知れない。 - 事実と感情を切り分けて捉えられるようになるためには
事実+感情だと、感情を取り除いた上で改善を検討する必要がある。
事実の切り離しを促す仕組みを作り、改善できる状態を作りたい。
ただ、事実を並べても傷つく人もいる。事実陳列罪。
□感想
メンバーに期待することも感情であり、できていないことも事実のため、
定期的なチェックを行い、チューニング・改善していくことが重要かも。 - 期待値を合わせる方法を作りたい
お互いが何を望んでいるかを短スパンですり合わせる状況を作りたい。
良い部分だけではなく、次につながる期待値を明らかにしたい。
個人で自分の発揮できる価値と、スプリント毎の成果をすりあわせるとできるかも。
□感想
自分も4月から新しい体制のチームが始まり、同じような課題感を持っていたため気になりました。
自分の状況においては、メンバー間での期待値のすりあわせと、スプリント毎の期待値に対するアプローチ度合いをすりあわせる2軸で推進したら実現できるかもと思いました。
- 個人の問題どこまで切り込む?
- LT
- 日報にたちカエル〜自分のためのYWT日報をはじめたら苦手だった日報が楽しくなって仕事にもつながった話〜
日報あまり得意ではなかった。
小田中さんの日報よりYWT形式の日報をやってみた。
次やることの表明によりチーム内でのコミュニケーションが生まれた。 - 大人数会議のカオス化を防ぐふりかえりフレームワークを考えてみた
普段のふりかえりとは別の一定期間を対象にしたふりかえりを実施。
話が発散しないように工夫した。
参加者それぞれの観点があるので興味関心がある。
本当にふりかえりたい点にフォーカスした。
プロジェクトの成功を時間、予算、品質、スコープに絞ってふりかえりできるようにした。 - なぜあの時、わたしはイラっときたのか?マイナスな感情を内省し、想定外の原体験に立ちカエった
メンバーのこれはやりたくない、これをやりたい。
理には適っているが、イライラした。
紹介された内省のフレームワークを実施した。
認知の4点セット(意見、経験、感情、価値観)をもとにふりかえることで、原体験を再確認ができた。 - ふりかえりカンファレンス2021から現在に至るまでの自分のふりかえりに対する理解の変遷
2021年。リーンコーヒー。楽しいし役立つ。
2022年。スプリントレトロスペクティブを扱うことで効果などを考えた。
2023年。手法に拘らずレトロスペクティブを実現した。
2024年。ふりかえりから行動変容に紐づけた。変化に注目した。
ふりかえりを深化している。
- 日報にたちカエル〜自分のためのYWT日報をはじめたら苦手だった日報が楽しくなって仕事にもつながった話〜
- ふりかえりカンファレンスをフリカエル/フリカエル
キーノート。
ふりかえりと言えば、アジャイルレトロスペクティブス。
醍醐味は偶発的な発生。
ファシリテーターは漫才におけるツッコミの役割り。
レトロスペクティブの目的はファシリテーターを育てること。
レトロスペクティブは特別なミーティング。儀式。特別感。
仁。役割を考える。
チームに対してどのレベルまでアドバイスをするかは難しい。
経営層と開発メンバーとの意識の差、組織上の分断など。
言いすぎるときつくなる。言わないと気づいてもらえない。
分解して目標を作ってトライしていく。
業務以外の自己開示を通して、コミュニケーションができる状態に。
それを通して、業務の話もしやすい状況に。
何よりもチームが強くなっていく。
個人の発信をひきだすためにプラクティスを選択する。
目的にそった進行を行い、ふりかえりのための流れを作る。
ふりかえりのふりかえりを行い、状況がどう変わったかを確認することが重要。
マンネリになると状況が進行しない。(ゾンビふりかえり)
現実に向き合い、失敗にも価値を起き、事実に沿ったふりかえりをする。
原因は断定・特定しない。事実を断定・特定する。
品質保証の文脈でも事実が重要。
プロセスだけじゃなく結果に基づいて評価する。
ふりかえりによって組織、プロセス、ひいてはプロダクトをよくすることができる。
ふりかえりが広がることによって、マニュアル化されたふりかえりが増産される。
ただ、惰性のなかを突破する人たちも増えていく。
サクセッションプランニング。自分がいないことに生まれる不在が強み。
うまくいかないことを伸びしろとして扱っていく。
15%のアウトプットをすることで次を作っていく。
来年は2025/4/11予定。 - クロージング
現地・オンライン含め165名ぐらい携わっている。
懇親会
皆さまありがとうございました。楽しい時間を過ごすことができました。
今まで懇親会はお見送りするタイプだったのですが、先日のJaSSTではじめて参加しコミュニティ内で意見を交換することの重要性を学びました。
今回もいろいろなお話を交換できればと参加させて頂きました。
同じ円卓を囲う方は、もともとアジャイル畑の方で品質部門に所属する方と、もともとQAの方で最近PjMを担当されるようになった方と、デベロッパーとして成長し第三者検証企業のデベロッパーとして立ち回っている私の3人の席でした。きました。
アジャイルの文脈で、どのようにQAを解釈できるかという話を楽しむことができました。
自分が知らない現場の話を聞くことができて嬉しかったです。
同じカンファレンスを体験した人と感想を交換することはふりかえりと一緒と気付きました。
同じ経験しても、違う観点があるので、自分にはない解釈がある。
それをすり合わせることで、より豊かな経験にすることができると気付きました。
まとめ
はじめてのふりかえりカンファレンス参加でした。
少し前まで自分はレトロスペクティブに対して、個々人のふりかえり機会として捉え、改善もその延長戦でイメージしていました。
今はチームとしての共通体験の醸成のための機会として捉えています。
ふりかえりに対する解像度によって、イベントの見え方が変わることに気付きました。
認知を整えて場に参加すると推進の仕方が変わると思います。
次回のイベントデーから念頭に置いて臨みます。
10年ほど前にお仕事していた方と偶然再開もできました。
当時の開発環境についてふりかえることができました。
良い現場だったので何度も思い出すことがあるので、一緒にふりかえれる人がいて嬉しかったです。
今回得た学びをチームに何がしかの形でも注入し、学びのサイクルの濃度を上げたいです。
貴重な体験を得た1日となりました。ありがとうございました。
おまけ
サイン本頂きました!!うれしい!!!
