エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス2025に行ってきました。
年齢的にも行かねばと楽しみにしていたカンファレンス。

イベントの概要
「エンジニアがこの先生きのこるためのカンファレンス」は、参加される方がそれぞれのキャリアやロードマップを見つめ直し、自身の未来を描くヒントを得ることを目的に開催するITカンファレンスです。 登壇者を40歳以上のベテランエンジニアに限定して、エンジニアとして長い時間を歩んできた彼らから経験や知識を吸収することで、参加者が末永くエンジニアを続けられることを目指します。 現役ITエンジニアをはじめ、デザイナーやマネージャーなど周辺職に就かれている方、ITエンジニアを目指す学生など、幅広い方にご参加いただけます。
引用:
イベント参加の背景
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41歳を迎え今後のエンジニアとしてどうしていくかを模索している。
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まだまだやりたいことは多くある反面、年齢的な制約も少し感じたりする。
- この先も生き残るためにいろいろな方のお話聞きたい!!
持ち帰るところの多かったセッションメモ
オープニングトークから最後の企画まで参加してきました!
- オープニングトーク
登壇者を40歳以上のベテランエンジニアに限定。
ネーミングは2002年2chの【この先生きのこる】から。
登壇者の経験から学ぶことからヒントを得る。
末永くエンジニアを続けるためのイベント。きのこなだけに味わい尽くす。 - 自分のためから誰かのためへ
誰かのためのすることは巡って自分のためになる。
かつて。完全に個人主義。自分がどれだけ貢献したかを重視。
リーダーへ転生。小さなプロジェクトは今まで通りでなんとなかった。
大きなプロジェクトではなんとかならず、当時のリーダーを思い出す。
傾聴、信頼、調整。まずは信頼を得ることから。誰でもできること。
主語を自分からチームに。チームファースト。
仕事は雰囲気作りも大事。
ユーモア。結果、心理的安全にもつながる気がする。
真面目さ。方針、軸となる
ユーモア×真面目さ。
多職種との協働。ビズ側。
営業から直接ダイレクトにフィードバック来る。
エンジニアの正しさと営業の正しさは違う。
お互いに必要なことを考えている。お互いを支え合うこともある。
生き残れた理由は、
・傾聴・信頼・調整
・やりきる
・必ず誰かがいることを意識する(ユーモア×真面目さ、他職種)
自分が誰かのためにしたことが、自分が生き残れた理由となった。
そのためにも、若手の背中を押す。 - 引き際は自分で決める!〜究極の選択と還暦で定年の無い企業に転職した話〜
定年が60歳。再雇用は65歳までだったので58歳で転職した。
年齢を重ねると健康寿命がキーワードになる。
65歳に近づくほど難しいので、速めに転職を始めた。
安定とチャレンジの天秤。当初の転職に対する判断を思い出し決断。
実際に正社員にもなった。自分で止めると言わない限り止めない状態。
止めるときの判断。自分での判断は客観性に欠ける。
定期的な1on1を通して、チェックを想定。
引き際は周囲と相談して決める。 - ランチセッション
- 貧民的プログラミングのススメ
世の中大きいものが出て廉価版が出る。
廉価版が続いてから、進化したものが出てくる。
いつかは貧民のプログラミングが生きてくる時がくる。
生成AIも高性能・高機能からDeepSeekへの流れがある。
貧民的プログラマーはドメインエキスパートになるチャンスもある。
貧民PGはスキル地味、活躍場面限られる。ヒットすると強い。 - キャリアを考える為の情報収集スタイルの多様化、その中でのエージェントの役割について
情報や選択肢が多すぎる。
スキル・キャリアパスの多様化。採用スタイルの多様化。働き方の多様化。
多様化が増えた分、情報の入手に困っている。
キャリアエージェントとしてやっていること。
情報の整理×潜在的な意識に向き合う→ひとりひとりにパーソナライズした情報提供 - No Day but TODAY: 20, 30代, 40代で起きたこと, 考えたこと, 行動したこと
20代、死にそうになった。死ぬ前にもっとやりたいことがあることに気付いた。
30代プライベートの翻訳を通して新しい企業に出会った。
新しい企業でいろいろなことをやっていたら、何をやるか分からない大きな仕事が舞い込んできた。
選んだうえで後悔しないように進んできた。
それが将来の自分の姿を大きく変えていく。
- 貧民的プログラミングのススメ
- 生きのこるLT会
- リカレント教育は役に立つのか ‐偏向な実体験を通して -
役立つ。業務の疑問解決。体系的・網羅的学習ができる。
やらない後悔より、やって後悔。 - リモートワークだからこそ20年以上もエンジニアとして仕事が続いたのかもしれない話
妊娠・子育てをきっけかにリモートワーク。
仕事はペースダウンした。 - 家族をスクラムチームに!アジャイルで取り組む家事と育児
確約:その日のゴールの明確化
集中:家事のやるべきことの明瞭化
公開:手順、予定
尊敬:リスペクト、尊重
勇気:判断が必要となる時の決断力
家事と育児を自分事にするためにスクラムの取り入れ。
詳しくはnoteに。
- 今から始める8bits CPUアセンブラ言語
80系と68系は戦っている。 - インターネットは世界と繋がっている。飛び出してみたら格段に世界が広がった話。
自分の殻を破って外に飛び出すと良い、という話。
留学前、引っ込み思案だった。
留学中、PjM、インターンを受けた。マネジメントの新しい視点を受けた。
帰国後、思考・行動・コミュニケーション・挑戦に対する変化があった。
刺激的な環境がアクティブさを醸成した。
異文化環境が意見交換の楽しさを教えてくれた。
- リカレント教育は役に立つのか ‐偏向な実体験を通して -
- 「ラベルにとらわれない」エンジニアでいること
fortee.jp生き残るためにはラベルに捉われないこと。
けど、捉われる。
目指せるロールモデルがいない。女性のリーダー層少ない。
無意識バイアス。制度の課題。ただ、母数が低いと扱いづらい。
黄金の3割理論。少数派は30%以上にする。
インポスター症候群に適切な支援をする。
積極的に発信することで、支援したいと思っている。
コミュニティでの活動で横のつながりが生まれた。孤立の解消。
カジュアル面談で色々な声を聞くことができた。
ラベルを自覚して克服する。捉われなくなる状況を目指していく。 - 50代フリーランスが考える、軸をぶらさずに変化に強くなるバランス感覚の鍛え方
fortee.jpnunulk-blog-to-kill-time.hatenablog.com
キャリアとは、より良い仕事を得る。より多くのお金を稼ぐこと。
目的を達成するための道のり。
心身の安定、力を最も効率よく伝える、作用の検証。
軸。検証を行って随時補正するもの。
バランス。自己戦型、個人戦型、団体戦型。
バランス感覚鍛えるために。
問題の認識。型の認識。軸の認識。認識の調整。
外部認識→内部認識→認識調整。
学びは訓練する。変化への適応は気付き、訓練、勇気が重要。
バランスを取る時の罠。型、固定概念、コンテキスト、バイアス、論理的思考。
最後は勇気をもって行動する。 - ソフトウェアエンジニアのキャリアパスの描き方と、その中で自分が大切にしてきたこと
エンジニアのキャリアパス。
エンジニアのキャリアパスは一方通行ではなく行ったり来たりする。
マネージャーやってからプレイヤーに戻ってもいい。
SSE、TL、EMは、グレードの序列関係は無い。EMが一番低いというケースもある。
複数スキル、経験の掛け合わせで勝負すると、レアリティ(≒市場価値)が上がる。
各軸は技術(IC)、事業(SSE、TL、EM)、経営(CTO、VPoE)と別れる。
マネージャー経験後にICに戻ると、掛け合わせの強さを感じる。
大切にしていること。
・また一緒に仕事をしたいと思ってもらえること。人とのつながりの方が寿命が長い。
・IT業界は狭いので、言動や振る舞いには気を付ける。 - ライフステージの変化を乗り越える探索型のキャリア選択
転職は点。キャリアは線。線をドラフトする。
カレイドスコープキャリア理論。
個々人のキャリアにおいて、ステージごとに重要なポイントが異なる。
挑戦、バランス、真実性。ステージは年齢で特定はできない。
ライフステージの傾向。
アーリー→ミドル。全部自分がやるができなくなる。選択と集中が求められる。
ミドル→レイター。自分が何者であるか、ミッションが重要。
それ以外に向き合うこと。技術、スキル、役割、ライフステージ。
ひとつひとつの変化に向き合うことが重要。チャレンジとともに領域を広げる。
選択肢が見えたら行動をする。
最終ゴールを先に見据えてキャリアを刻むのは変動性が高すぎて現実的ではない。
探索的にキャリアを刻んでいく。 - 「知識」と「知恵」を区別して時流を乗り切る〜50年経っても現役でいられるために〜

40年間やってきている。今は執筆系+開発系。
これまでを振り返る。
無茶ぶりでもことわらない。一つの技術に拘らない。
良いものがあれば使う。新しい技術を学ぶ。知らないことでもやってみる。
知識と知恵。
知識:仕組み、操作など。仕様・決まりごと。
知恵:動かし方など。原理原則。
知識は新しいものが次々出てくる。知恵はそんなに登場しない。
知恵、オブジェクト指向、イベント駆動、LLM、量子コンピュータなど。
入出力をいじっているだけ。
目的:入力から出力を作ること。
〇〇したいから□□を使う。〇〇が知恵、□□が知識。
技術は階層構造を取っている。
応用技術を知っていれば、基礎理論・技術を知らなくても使える。
但し基礎をすれば横に広がる。新しい技術の登場時の学習コストも軽減できる。
今後、1つの技術では生きられない。
基礎的な考え方は変わらない。「データを入力して加工して出力する」
基礎を知って新しい技術を習得する。
決めた出力を出すプログラムが出せればOK。手段は拘らない。
今回の話を書籍に。
技術の波に乗り遅れない!すべてのITエンジニアのための「一生モノの学び方」 - AIが台頭する時代のエンジニア進化論:価値探索とAI-Human Interfaceのスペシャリストへ
プロポーザル当時と比べ、年末あたりから状況が変わってきた。
今はまだ簡単なタスク。今後エンタープライズ領域でも人がいらなくなる。
社会的には良い影響がでてきている。
既存のスキルセットに固執すると脅威だが、新しいスキルを習得すれば大きな機会。
今度の変化のインパクトは大きそう。
エンジニアリングの本質的な複雑性は、誰にどんな価値を届けるか。
技術ではなく、技術をもとに価値提供することがエンジニアリングの本質。
HOWは劇的に変わるが、Why、Whatは本質的に変わらない。
課題設定、価値探索はPdMだけの仕事ではない。
言われたことをやるだけではAIには勝てない。
AIエージェント。関心の分離とモジュール化が十分にできていればレビューは必要ない。
今後、ドメインエキスパートとの共創がより重要となる。
エンジニアリングの本質は価値提供。
今後、偶有的な複雑性はAIが抽象化してくれるはず。
要望から要求までをAIがやるとしたら、人に残るのは意思決定の部分。
意思決定とは、仮説立案。仮説検証ならAIでもできる。
野性は、知性と野蛮。経験主義。これをリーンに繰り返すことがスクラム理論に通じる。
事業・プロダクトに興味を持つ。
興味対象を分析するためにAIも利用できる。
目的、知りたいこと、観点、ソースをもとに分析をかける。
ここまでは一人でできるが、それ以上は共創するチームに持ち掛ける。
開発だけでなく、業務側、ビジネスも巻き込む。
野性の対話を通すことで魅力的な価値が生まれる。
エンジニアリングの本質は野性。
AIは時代が求める速さに追随するためには不可欠となる。 - 変わりゆくもの、変わらないもの。
減る仕事、無くなる仕事がある一方、新しい仕事が生まれている。
ITエンジニア不足は続いている。生産性向上率を毎年5%上げる必要ある。
人、技術、社会は相互に影響し合って進化している。
技術決定論。技術で社会は規定されている。
我々はソフトウェア開発という社会的な営みの一端を担っている。
道具の進化で高次な仕事ができる状態になっている。
変化を恐れず学ぶことを楽しむ。
設計の原理原則:関心の分離、高凝集、SOLIDなど
ソフトウェアエンジニアリング:要求分析アーキテクチャ
思考力:具体と抽象の行き来、構造の把握
学び。
知識は伝わらない。認知的リソース×環境の提供するリソースでの創発。
抽象化と適用をする。
具体→抽象→高次の抽象とすることで、異なる状況下にも転用できる。
ものごとの本質をとらえる。抽象度のレベルを自由自在に操れるようにする。
技術、マインドセット、思考力を磨く。 - 企画
- 過去の自分への手紙
自信を持つことでさらに良い結果に繋がり更に良い結果に繋がる。
キャリアの棚卸をすることで、自分の内省につながる。
毎年やった方が良い。 - みんなの歴史年表
オーセンティシティ=何のサービスに触っているかを話せること。
エンジニアのアウトプットにつながっている。
かつては文章化されていなかった背中を見て覚えていたような 流儀が、文章になって共有されるようになっている。
アピールには2種類ある。
やったことを伝えるもの。実現した効果を伝えるもの。
自己開示に繋がる。
同じことを複数人の人がしゃべったら複数主の発表になる。
社外で登壇することでコミュニケーションが増える。
未来に何があるかはわからないが、キャリアを積んでいく。
- 過去の自分への手紙
出展ブース
転職ドラフトさんのブースで年表ボードに参加できて嬉しかったです。
よくよく考えたら、新卒から今までよく生き残ってこれたなと思いました。
他にもキャリアや生活を考えるような取り組みも多く、自分を振り返ることで学びに繋がりました。
先日のemconf_jpに引き続きカケハシさんの珈琲も美味しく頂きました。
感想とまとめ
人生を浴びた1日でした。
経験からは学びが生まれるし、学びは成長を促す。
それは共有されることで、他の人の成長にも寄与する。
それが実現されるのがコミュニティの良いところと実感した1日でした。
「データを入力して加工して出力する」。
そこに野性味のノイズを加えられるのはエンジニアだけだし、
高次の抽象まで飛ぶことで適応することにオーナーシップを持つことができる。
それが個人ではなく、複数人、集団の視点で取り組み前進させていくことで、
まだまだエンジニアが生き残れる未来のイメージができました。
自分への手紙のコーナー。
私の投稿を扱って頂き嬉しかったです。
いつか少し酔っ払った日にエイって投稿したやつでした。
取り扱われたら少し恥ずかしいなと思いつつ、エイっとしたのは
何もしないより何かした方が無ではないと思ったからでした。
20代CD出して遠征していろいろわくわくしていたけど、今エンジニアとしてわりと毎日わくわくしている。
ミュージシャンを諦めたきっかけが気になる#きのこ2025#きのこ2025_a
— hmatsu47(まつ) (@hmatsu47) 2025年3月9日
…変な雰囲気にしていなかっただろうかと気になりエゴサです。
超ブラック企業だったので責務の面では動きやすかったものの、
30代を迎える迄に音楽で収入を得る状態まで行けず、少し前に父親が倒れたこともあり…
といった話も、今の今まで楽しく生き残っているので、諦めたことにそこまで縛られていません。
そして、今でも時々ライブができているのも幸せなことと思っています。
生き残ることは、ひとりではできないことであり、誰かと何かを共有していくことだと思います。
エンジニアがこの先生きのこるために知見を共有する会って素敵だなと思いました。
来年あったらプロポーザル出したい!!