幡ヶ谷亭直吉ブログ

娘のここねと格闘するエンジニア。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んで ~ 実りある知識のために

読書メモ。2025年3冊目。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を読んでの感想となります。(2025/1/7記載)

本の概要

【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? 
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

引用:

shinsho.shueisha.co.jp

動機

・流行っているから、というミーハーな動機強し。
・本はよく読んでいるものの、仕事のINPUTになるものが多く、偏りを感じている。
スマホはなるべく見ないようには考えているものの、帯の文章にドキッとする。

本を読む前の想定

『読書』はあくまで行為であり、対象が何かが重要と考えています。
働くうえで想定される対象は、大雑把にビジネス書とそれ以外になる気がしています。
そのうえで、きっと読めなくなるのは後者であり、とりわけ不要不急と判断されがちの文芸書が読めなくなると実感も通して感じています。

ビジネス書以外が読めなくなる要因は大きく3つあると想定しています。

1つ目。比重の問題。
仮に読書に使う日々の時間を、働き始める前後で同じと考えた場合、働き始めた後は、ビジネス書の時間が増え、それ以外に使える時間が減ると想定しています。
少なくとも、自分は学生時代にビジネス書を読んだ記憶がありません。

2つ目。上限の問題。
読書の時間が働き始める前後で一緒ということは十中八九無く、働き始めた後では減っているんじゃと想定しています。
本を読むことは体力が必要であり、同じ読書量を保つことは難しいと思います。

3つ目。重要性の問題。
そもそものビジネス書に対する重要性が高まっているんじゃないかと想定しています。
事業の変遷が流動的になればなるほど、求められる知識も流動的になると思っており、ビジネス書が持つ重要性が高まっているじゃないかと思います。

この3つの要因が複合的に絡み合うことで、ビジネス書以外の書物を読めなくなる状態が生まれます。
結果、ビジネスを追わず読書を楽しむゆとりがない限り、働き始める前後で同様に文芸を堪能することは難しいと思います。

だからこそ、仕事に対して文芸と同等の楽しみを見出す必要があり、
視野狭窄に陥らないためにも、文芸自体も接種し、より実り豊かな人生にしていく必要がある。

…という本だと想定をしていました。

本を読んだ後の感想

想定は大きく外しつつ、とても興味深かったです。

働き始めると、【答えを求められる/求める】ことが多くなり、それを得るには付随物が多く非効率となる本からは人は離れていく、という話として受け取りました。

そして、非効率の部分にこそ、知識の源泉としての豊かさがあり、それを堪能するための余裕を持つためには、働き方の見直しが必要である、という話かと。

以下の文章が好きでした。

働きながら、働くこと以外の文脈を取り入れる余裕がある。それこそが健全な社会だと私は思う。


結果・結論に飛びつくのではなく、その文脈・工程を味わう余裕を、といった文脈に、昨年読んだウェルビーイングの話も思い出しました。

ウェルビーイングのつくりかた 「わたし」と「わたしたち」をつなぐデザインガイドbnn.co.jp


今年は月に1冊は直接業務に関係のない本も読みたいと思っており、その想いが固くなりました。

備考

PIVOTさんの動画も興味深かったです。

pivotmedia.co.jp

pivotmedia.co.jp